本日書評をしてみたいと思います。
僕は高校生の時に読んだ「チーズはどこへ消えた」と言う本です。

ただし、とっても奥が深い内容となっていて、コロナ禍の現在だからこそもう一度読んでいただきたい本なので、本の内容同様にさくっと紹介したいと思います。
あらすじ
まず、本全体が3部構成となっています。
【1部:同窓会的な感じ】
普通に同窓会から始まります。
数人の男女がたわいもない話をしています。
学生から大人になって、色々大変だよとかですね。

そこで、とある男がこういいます
そうして「チーズはどこへ消えた」の話が始まるのです。
【第2部:チーズはどこへ消えた本編】
ここで本編が語られます。
【第3部:それを聞いた同窓会】
この話を聞いてみんな「僕はこのままじゃいけなんだ」とマインドチェンジをすると言う話です。
もちろん、読み終えた読者(自分)も「僕もホーにならなきゃ」という気持ちになります。
そして、最初に読んだ頃はこの同窓会している人達が大人に見えたけど、今は僕の方が一回り近く大人になってしまったことに驚きを隠せません。
内容:変化にどう対応するか
「チーズはどこへ消えた」と言う本のテーマは「変化に対応できるか、変化に飲まれるか」という事です。
チーズはどこへ消えたは4人(匹?)の登場人物が出てきます。
「スニッフ」と「スカリー」と言うネズミが2匹と、「ヘム」と「ホー」という小人が二人です。

この四人がチーズステーションという、無尽蔵にチーズが出てくる場所にいます。
毎日当たり前にチーズ(幸せ)がある生活ですね。
ですが、ある日突然チーズが出てこなくなるんです。
その時、4人(匹)の行動がまるで違うんですね。
それぞれの行動
ねずみ2匹は、チーズが出なくなる前からいなくなってました。
小人2人は超絶焦るのです。
≪洞察力≫
ネズミの「スニッフ」は、いち早く変化をかぎつけます。
だんだん、チーズの量が減ってきている事に気が付いたんです。
≪決断力と行動力≫
そして「スカリー」は、その情報を聞いて「それなら、すぐに新しいチーズを探しに行こう!!ここはもうだめだ!」と、すぐさま行動を起こすこともあるし、

ここがとても人間らしいのです
まず、どうしてチーズが出なくなったのかを探ります、それから「なんで俺たちがこんな目に合わなきゃいけない!」「今まで、もらえてたんだから求償されるべきだ!」とキレ始めます。
でも、出ないものでないので、新しいチーズを探しに行かなきゃいけなのです。
≪ネガティブ思考≫
その時「ヘム」は、探しに行く過程で「いっそうまずいことになりやしないか」と怯えて、変化を認めず、変化に逆らいます。
その場で、自分が不幸なのは自分のせいじゃない!とまるで行動を起こさないのです。
≪ポジティブ思考≫
「ホー」は、最初は戸惑いますが新しい道には「もっといいことがあるに違いない」と、変化に対応しようとします。
そして、ホーは何度もヘムを説得しますが、理解されることなくホーは一人で新しいチーズを探しにいくのです。
さて、最後はどうなるでしょうか??

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まるでコロナ禍の話
これは1998年に発売された本ですが、2021年のコロナ禍の変化にどう対応するかが描かれているようです。
変化にいち早く気づく人、いち早く行動する人、変化の波についていく人、そして文句ばかり言う人
もう読んでいくと、とにかくヘムに感情移入します。

でも、もしかしたら僕もヘムかも…
となります。
僕らはなんとかホーにならなければいけないのです。
ヘムは、出なくなったチーズマシンの故障箇所を探したり「こんな理不尽があるか!?」と叫び、「こんな不幸を被るのはおかしい!我々は求償されるべきだ!」と騒ぎます。
しかも、ネズミがいなくなったことに関しても「あいつら知ってて先に行きやがったな!裏切ったな!自分だけはチーズを見つける気だな!!もしかしてアイツらが壊したんじゃないのか!?」
これって、年金が将来もらえなくなることは仕組みを考えればわかりきってるのに「俺たちが貰えないなんて理不尽だ!」「コロナ禍で儲かってる飲食店は何か悪いことしてるに違いない!」と言って何も対策してない人と同じですよね。
さぁ、僕らはこれを読んでどう変わればいいのでしょうか?
ちなみに僕は完全にヘムでした。
社会人になってから、35歳までずーっとヘムでした。
そして、あるきっかけから35歳からホーに変わったのです。
そのきっかけは、まぁ僕のファンの方ならご存知かと思うので特には触れませんが(笑)
さて、あなたはこの変化にどう対応していきますか??
元々は下のブログの補足として作ったブログです。
こちらを読めば変化の対応の仕方にも気付けるかもしれません。
