夏が近づいてきてお盆をどう過ごすかなんて事に頭を悩ませる時期ですね。
そうなると8月15日の終戦記念日が近づき嫌でも「戦争とは」と言う事を考えますよね。
僕が小さい頃はこの時期になると火垂るの墓が放映されましたが、今やそれらも「放送倫理」が問われ、なかなか放送されない時代になりました。
代わりに、流れるのはサマーウォーズです。
※個人的にはサマーウォーズは、それだけでブログを1本書きたいと思っている位好きな作品です。
さて、僕はいつも「なぜ戦争は起きるのか?」を考えます。
しかしながら、なにも世界平和を説いたり、憲法9条の在り方についたりの話をしたいわけじゃありません。

と考えた時に1つの答えとしては「同じものを欲しがる」ではないだろうか?
僕自身戦争について詳しいわけでもなく、教科書で学んだ程度の知識なので百田尚樹氏あたりに「そんな単純なものではない」と言われそうだ。
しかし、戦争については僕のもっとも尊敬する偉人がこんな見解を出している。
(漫画「ドラえもん(小学館)」より引用)
そう、どちらも正しいと思ってやっているのです。
同じものを欲しがるか、価値観を押し付けあっているのではなかろうか。
正義VS悪ではない
戦争を語るには機動戦士ガンダムの話をしなければならないのです。


モビルスーツ(ロボット)のカッコよさだったり、オタク的要素は話さないつもりです。
ガンダムの敵は敵ではない
さて、ガンダムが今までのロボットアニメと全く違うのは敵の設定だ。
例えばマジンガーZやゲッターロボなんかは勧善懲悪(かんぜんちょうあく)と言って
「正義の味方が平和のために悪い敵をやっつけていく」と言う、わかりやすいストーリーでした。
勧善懲悪とは「善を勧めて、悪を懲らしめる」ストーリー展開の事
ドラゴンボールZも勧善懲悪ですよね。
わかりやすい敵「フリーザ」とか「セル」を正義の味方孫悟空が懲らしめていく内容だ。
↑本当に正義の味方なのか疑ってしまう悟空
(漫画「ドラゴンボール(集英社)」より引用)
アンパンマンも勧善懲悪に当たります。
バイキンマンという敵を懲らしめますからね
ただし、劇場版「キラキラ星の涙」では誰も倒せなかった氷の女王をジャムおじさんがアンパンマン号のかまどを高火力火炎放射機に魔改造して懲らしめました。
↑衝撃のかまど火炎放射器
(それいけ!アンパンマン「キラキラ星の涙」より引用)
そこで、ガンダムを好きな人はわかると思いますがガンダムの敵は悪の組織ではないのです。
ガンダムを見たことない多くの人は
正義の地球連邦軍のガンダム(アムロ・レイ)が、悪の組織ジオン軍のザク(シャア・アズナブル)を倒す話
だと思っています。

ガンダムの敵は何か?
実はガンダムという話は「地球に住んでいる人」と「宇宙に住んでいる人」の自治権を争う戦争なんです。
何を争ってるかというと
宇宙に移民した人達は
地球の環境守るためにも、人は宇宙に住もうよ
対する、地球に住んでる人は
俺達はずっとこの母なる地球に住んでるんだ!
この地球をお前らなんかに渡すわけないだろ!
なぜ、地球に住んでいる人がこんな高圧的な言い方なのかと言うと、そもそも宇宙移民者は「増えすぎた人口を宇宙に移民させる」という理由から移民させられたんですね。
当然、初期の移民者に選ばれるのは貧民です。
だって怖いじゃないですか?
宇宙旅行じゃなくて、宇宙への移民ですよ?
僕は東京から仙台に転勤ですら、見知らぬ町はちょっと怖いなーって思ったのに
早めに部屋探しといてよ
って言われたら、さすがに会社やめると思います。
俺たちに自治権を!北海道を開拓した人もそうだった
もう一つ例えるなら、江戸時代に権力がある人は江戸にいて、カーストの下位の人が蝦夷地(北海道)開拓なんて過酷な環境に送られるのと同じです。
※僕は北海道出身です。
さて、ガンダムの話に戻しますけど、地球の人が「こんにゃろ」とか「うるせー」とか言うのは、そういう過去があるからそもそも宇宙移民者をバカにしてるんですね。
それから、ちょっと深い話をすると、宇宙に住んでいる人たちの自治権は全て地球にあるんですね。
いわゆる中央集権というやつです。
宇宙のこと決めるのに「宇宙に来たことない地球に住んでる人」が、何でも決める環境なんですね。
北海道の寒さを知らない東京の人に「寒い?布団にくるまってろ」と言われるようなもんです。

と言い返したい
そりゃあー、宇宙(コロニー)で暮らしてる人はうっぷんたまりますよね??
宇宙に住んでる人は激オコぷんぷん丸です。
大改造!劇的ビフォーアフター!!
俺ら宇宙空間の作業用ロボットあるけど、改造して兵器にしちゃうから。
すっげーの作っちゃうんだからね!
って言って出来たのがザクです。
↑元々は宇宙空間の作業用ロボットだった
作業用ロボットから兵器になった、ザク見せられた地球の人達は大慌てです。
だって、トラクターが戦車になったようなもんですよ。

これは、自治権を持っている地球人もやばいと大慌てですよ。
っと言って、作ったのがガンダムです。
公に兵器は作れないから、中立国で秘密裏に作ったんですね、その中立国にいたのがアムロなんですね。
↑作業用じゃなくて、純粋に兵器として作られた
まぁ、ざっくり言うとこんな話なんですよ。
弾圧された市民の鬱憤が爆発したという点では、フランス革命と同じ構図です。
もっと深く話すとザビ家っていう資産家に私怨を持っている男シャア・アズナブルなどが絡んで物語を劇的にドラマティックに仕上げているんです。
(「劇的にドラマティック」は「頭痛が痛い」と同じ位の同義語です。わかってて使ってます)」
欲しいものは同じ「地球」
さて、このざっくりした話ですが、どちらも欲しがっているものは「母なる地球」なんですね。
まるで、三角関係です。
みんなが同じもの(地球)を取り合って戦争が起きているのです。
スケールを小さくすると「同じ男子を取り合っている女子」も戦争ですよね。
他の戦争もそんな気がします。
領地拡大したい人 VS そこを守りたい人
つまり、同じものを欲しがってますよね?
そして、そこには遠慮がないんですね。
本来は居酒屋で唐揚げ食べてて、最後の一個食べていいかくらい遠慮できればいいのです。(ピザも余るよね!!)
ですが、まるで男兄弟の喧嘩のように白熱して遠慮しないのが戦争です。
この戦争の原因である同じものを欲しがるという事の恐ろしさを、的確に一言で表現した偉人がいます。
これが、戦争の恐ろしさだ。
そして、戦争は昔から形を変えてきている。
古い話だと、アメリカとロシア(旧ソビエト)の冷戦ではお互いが「核」を持ち合うことによって、いつでもやれるし、やられたらやり返すからなという緊張感で平和を保っている状況。
いわゆる核の傘である。
しかし、核はもう一発あり、とんでもねぇ奴が持っている事をお忘れなく。
↑実はドラえもんとんでもねぇもの(地球破壊爆弾)持ってます。
(漫画「ドラえもん(小学館)」より引用)
平和な国、日本
こんな異性の取り合いで喧嘩しているなんて、日々業火に追われてる人からしたら幸せな悩みなんだと思います。
皆さん、イラク戦争で亡くなった人数はご存じですか?
年間約2万人だそうです。
1年で2万人もの人が死ぬ世界に生きている人から見たら、戦死者が一人もいない僕らが生きているこの日本はどう映るんでしょうね。
平和って本当に素晴らしいですね。
戦争は怖いです。
年間2万人もの人が死ぬ世界なんて想像できないし、やはり住みたくありません。
終戦記念日が近いので、こんなテーマで書いてみました。
ところで、去年(2019)の日本の年間自殺者数ってご存知ですか??
20169人ですって。
僕らって何かと戦ってましか??
戦争より人が死ぬ平和な国、日本。