

意外とこのような声が多いのですが、本日は聞き慣れない言葉だと思いますが「LTV」という視点でえんとつ町のプペルを見てみましょう。




ライフ・タイム・バリューってなに?
まず、ライフ・タイム・バリューという言葉の説明をします。
これは経済用語になるのですが「そのお客さんが一生のうち、いくら使ってくれるか?」という指標になります。



物やサービスを売る時には、実はキチンとした企業が「ライフ・タイム・バリュー」という指標を基に計算されているんです。
そして、一般的には「1年」が目安です。
一人の顧客が顧客でいてくれる期間、どれだけの利益(粗利)をもたらしてくれるのかを金額で表す

ロングヒット作の大いなる勘違い
なんとなく皆さんは「単発で大ヒットして、なんとなくみんな買い続けてメガヒットに繋がる」と考えていると思います。
違うの?

いいモノやサービスを作れば、人は買い続けてくれるというのが日本人に刷り込まれた呪いのようなものです。
マーケティング理論の中には、キチンと「短期でガッサーと稼ぐ商売」と「中長期的に稼ぐ商売」というのは線引きされています。
短期で稼ぐ場合は基本的に一発勝負です。
「〇〇ブーム」みたいなものにのっかり、顧客がそれに興味があるの時期に一気に売ります。
例えばですが「タピオカミルクティー」や「白いたい焼き」など、ブームによって一定期間だけ凄い売れたりしますよね?

そのブームに乗って、たくさんの企業や個人事業主が参入してきます。
ここでマーケティングリサーチをしている企業は「短期でガサーッ」て稼いで撤退するんですね。
それは「人は人生でタピオカに費やすお金はこれくらいだよね」って計算をキチンとしているからなんです。

ここで、もしもライフ・タイム・バリューを見誤って
俺のファンになって、半永久的に成功するはずだ!

と、鼻息荒く参入するのは大誤算です。
なぜなら、日本人は人生においてそんなにタピオカを口に運ばないからです。

地味な話ですが日本人は、タピオカよりもポテトチップス(うすしお味)の方が口に運ぶ事が多いのです。
つまり、タピオカミルクティーはライフタイムバリューが低くて、ポテトチップス(うすしお味)はライフタイムバリューが高いと言えます。


キンコン西野の作品はどうなのか??
では、本題ですが「えんとつ町のプペル」という物語は、2012年頃(たぶん)から作りはじめて2016年に絵本が完成しています。
そして、紆余曲折あり2020年の12月に映画になりました。
その後も、日本でのファミリーミュージカルや、歌舞伎になり、現在はバレエとお遊戯会とニューヨークのブロードウェイでのミュージカルとして作品が展開されています。
日本人の呪いとも言える「良いものを作れば、勝手に長く愛されてクラシック(名作)になっていく」という思考からすると、西野亮廣さんのようにあの手この手で作品を広げていくのは邪道のように思えるかもしれません。
かめぴょんが世界一「邪道だな」と思った作品の展開の仕方がコチラです。
しかしながら、長く愛させる作品とは偶然に出来上がったものではなく「長く愛されるための設計」が、しっかり出来上がっているのです。
具体的に語ると、それだけで1万文字クラスのブログになってしまいますので、逆説的な説明をしますね。

なので、西野亮廣さんの作品のテーマはいつも普遍的なものになっています。
大どんでん返しや、誰も予想できないオチはありません。
そのような物語は、LTV(ライフ・タイム・バリュー)が低いのです。

「シックス・センス」はラストに衝撃的なオチがあり、今まで見た2時間の意味がガラッと変わる大どんでん返し映画。
映画の冒頭に「この映画の秘密は、見てない人には決して言わないでください」というテロップが流れて、1999年10月公開作品でかなりの話題になった。

ちなみに1999年9月にキングコングが結成されている。

西野亮廣に「プペルばっか」と言うのは無意味
えんとつ町のプペルは、2022年現在も活動をやめていません。
先ほど記載のとおり、これは偶然長く愛されているわけでも、西野亮廣さんがえんとつ町のプペルに固執してあの手この手で延命してるわけでもなく、偶然転用しやすかったわけではありません。

なんなら、LTVを上げるために、ほぼ出来上がっていた絵本を白紙に戻したりしてます。
えんとつ町のプペルはもともと西洋風の町並みでありほぼほぼ出来上がっていた。
しかし、西野亮廣は突然

分業制で作っていたクリエイターを激怒させたことがある。
だが、それは将来の転用性などを含めLTV(ライフタイムバリュー)を高めるための決断であった。
そのあたりは、2016年に書かれたこのブログを読むと胸熱になります。

まとめると「西野亮廣は、いつまでえんとつ町のプペルばっかりやってるんだよ!」というのは、全くもって的を射ていなくて、当の本人は
もともと300年くらいで設計してるんです。
皆様が生きてるうちは「いつまでもやってるな」と感じると思います。

とか、言うと思います。
#完全にかめぴょんの想像上の西野亮廣です
LTVを見誤った西野亮廣
さて、このブログのタイトルについてですが、ここまでLTV(ライフタイムバリュー)を計算する西野亮廣さんですが、革命のファンファーレという本については完全にLTVを見誤っていました。
この本は、2017年に発売された西野亮廣さんのビジネス本となっています。
この本は、今でこそ「一つの手段」として認知されたクラウドファンディングについて書かれています。
それの何が誤算かと言うと
ここに書いているテクニックなどは、時代の進歩と共にすぐに古びたものになり、来年は使えないものばかりです。

そうなんです。
西野亮廣さんは、革命のファンファーレに書かれている内容は「さすがに1年くらいしか通用しないだろう」と読んでいました。

しかし、2020年頃から新型コロナウィルスの流行に伴い「クラウドファンディング」が注目を集めました。
その時に、みんなこの本を参考にしていたのです。
時代を読む西野亮廣さんの大誤算は、革命のファンファーレの顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)が、思った以上に長かったと言う事です。
ち・な・み・に
今日(7月3日)は西野亮廣さんの誕生日と言う事なので、ひとつカッコイイエピソードを書いておきます。
30万部を突破した「革命のファンファーレ」の執筆期間は三日です。
長野かどっかの、山奥のコテージにこもり、スマホで書いて担当者にLINEで送るということで出来上がった作品です。

本人もカッコつけて、そういう言い回しをしてたのかと思っていました。
しかし、アンチがこう反応したのです

スマホで三日で書いたとか嘘に決まってるだろ!
かっこつけてんじゃねぇよ!!
でも、三日で書けるようになるまで10年掛かりました。


【ミュージカルプペルが無料公開されたよ!】
西野亮廣さん誕生日おめでとうございます。
このブログを僕からのプレゼントとさせていただきます。
こんなブログ書けるようになるまで5年掛かりました(ブロガー歴5年)
