2020年現在「広告」というジャンルで特筆する人がいます。
それはキングコング西野亮廣さんです。
ご自身の本で革命のファンファーレ~現代のお金と広告~というタイトルで著書を出している程です。
さて、その広告の鬼である西野亮廣さんが2020年本気を出しております。
それは2020年12月に映画えんとつ町のプペルが公開されるのですが、それをヒットさせるための広告戦略が今日もオンラインサロンでは発信されてます。
その本気度たるや凄まじいものがあります。
ただし、それらは1年間は口外禁止なのです。
今、西野亮廣エンタメ研究所で言われている事が公開されるのは少なくとも1年後です。
ヒットしたからくりを後から知るのでなく、ヒットさせる様を見れるのは今だけです。
さて、西野亮廣エンタメ研究所の僕が本日考察するのは
西野亮廣の広告戦略は世間ではこう受け止められるだろうけど、本当の目的はこうなんだよ
という事です。
うん。
タイトルが長すぎる。
つまり要約するとこういうことです。
西野亮廣の広告戦略は世間ではこう受け止められるだろうけど、本当の目的はこうなんだよ
うん。
「まとめる」と言って「まとめない」という面白いやつだ。
更には2回同じ事言えば強調されるであろうという目論見だ(反復法)
フザケないで言います。
今のえんとつ町のプペルの主題歌カバー企画の本当の目的を考察します。
YouTuberが続々参戦「えんとつ町のプペルカバー曲企画」
今、YouTubeでは「えんとつ町のプペル」の主題歌をカバーしてアップすると言うのがにわかに流行しています。
この企画の全貌はオンラインサロンでの秘密ごとなので、どうやってオブラートにつつんで伝えればいいのかと悩んだのだが、西野さん本人がオンラインサロンの中身を一部公開していたのでコチラを読んでみてください。
↓↓西野亮廣オフィシャルブログ
奇策を仕掛ける為には『実績』と『信頼』が必要 by キンコン西野
・一般人がプペルの主題歌をカバーする
・キンコン西野が紹介する
・YouTuberは再生回数が上がる
・西野は映画の宣伝ができる
・Win-Win
と、言ったところです。
これに参加しているのはプロ顔負けのレベルの方や
(↑単純にハイレベルのハイトさん)
腹筋崩壊レベルの面白作品を一般会社員の永田さんが作ったりと凄まじい盛り上がりを見せています。
(↑宇宙一どうでもいい事に情熱を注ぐ永田さん)
皆様はご存知ないと思うが広告業界には「ボム(爆発)とスタック(重ねる)」という言葉がある。
ボムとは瞬間的に爆発するような広告効果があるような手法を言い、スタックとは効果は薄いが積み重ねて長い時間をかけて広告効果を出すことだ。
これからお話する西野亮廣の広告戦略には、この「ボムとスタック」が重要な役割があるので覚えておいてほしい。
ついでに覚えておいて欲しいのは、この「ボムとスタック」という言葉はたった今僕が捏造した話だと言うことだ。
皆様がご存知ないのは当たり前のことなのだ。
たぶん、広告業界にはもっとちゃんとした別の言葉があるのだと思います。
誰か教えて下さい。
西野亮廣の広告戦略は後にスタンダートになる
少し昔の話ですが2016年に西野亮廣炎上史上でも類を見ないほどの大炎上したことがあります。
それが絵本の無料公開です。
(↑これを読めば大体わかります)
と言う業界からの真っ向意見と、低好感度から来る怨念じみた意見があったのだ。
そして、間もなく無料公開により爆発的に売上を伸ばしたのです。
その後「クリエイターが食いっぱぐれる!」と言っていた出版業界も「どうやら売れるらしい」とわかるとじわじわと手のひらを返し現在においては無料公開はわりとスタンダードな手法になったのです。
しかし、西野亮廣の好感度はその後もリベンジ成人式くらいまで上がることはなかった。

つまりは、今回の主題歌のカバー企画や映画の素材を先出しして一般人にPVを作ってもらうと言う奇策的な手法は映画えんとつ町のプペル公開以降スタンダードになるでしょう。
そして、ここからが僕の考察になります。
世間ではボムとして捉えられるだろう
このYouTubeを使っての広告戦略を見た、会社のおえらいさんは
と言って、その会社の利益にしかならない物を前面に出して「この作品をみんなで作ろう!ここからここまでの作業をあなた方にやってもらいたいと思います」と言う参加しても全くドキドキしないお粗末な事例が乱立するだろう。
つまりは世間一般には
西野亮廣はYouTuberを使って爆発的な宣伝をした
と認知されるわけだ。
一般YouTuberさんが作った作品が宣伝作品となり、いろんな人の目に届くTVCM効果のような物をお金を使わずアイデアで出したと思っているわけです。
つまり、ボムだ。
この西野という男はYouTubeを使いお金をかけずにボム(ばくはつ)を使ったわけだな。
いいアイデアだ。
と謎の上から目線で、表面上真似をして、成功することなく大やけどをおってしまい
と、失敗を西野さんのせいにするところまでがワンセットとなるのだ。
その広告にそんなに効果はあるの?
よく考えてほしい。
一般のYouTuberが作ったえんとつ町のプペルのカバー曲を一体誰が見るだろうか?
僕は3つのパターンがあると思う。
①そもそも既にえんとつ町のプペルのファン
少なくとも映画が公開されたら確実に見に行く人たちだ。
②そのYouTuberのチャンネル登録者
だが、そもそも「えんとつ町のプペル」に興味がない人がその動画を見て「映画を見に行こう!」とはならないはずだ。
動画を見て「へぇー」と思うだけだ。
③作った本人
僕も自分で書いたブログはよく読み返す。
当然YouTuberさんは自分のYouTubeを何度も見直すだろう。
この三つのお客さんの属性を考えてみてほしい。
1.既に見に行く人
2.たぶん見に行かない人
3.今回をキッカケに確実に見に行く人
である。
今回のやり方では、実はみんなが想像しているボムの効果はあまりないのだ。
この一連の流れで増えるお客さんは実は③の作成者である方々くらいだろう。
だから、他の人が表面的にこの手法を真似しても思った効果は出ないはずだ。
西野野の爆発力は実はスタック
では、なぜ西野亮廣はこのやり方で爆発的な効果をだせたのか??
もう西野亮廣がこの手法で映画えんとつ町のプペルを爆発的な結果を出した前提で話します。(2020年2月現在ではどうなるかは未知数です)
なぜ西野亮廣が先程の③の効果しかない手法で爆発的な効果を出せるかというと、それはたった一つの事なんです。
死ぬほど繰り返す
です。
先程の例で言うと③の作成者は確実に見に行きますよね?
(だって自分が関わってしまったから)
で、あれば西野亮廣はその作成者をムチャクチャ作るんです。
作るというと表現が悪いかもしれませんね。
作成者をうまく刺激するんです。
そして、西野亮廣さんは作った方々を毎日毎日自分で探して、ブログで紹介してというただただ手間暇がかかる作業を繰り返すのです。
僕がたまに書くこのような西野ブログも本人見つかるのが異常に早くてその努力量に驚いてしまいます。
仮にこれを「応募フォーム」みたいのを作って事務的に応募してもらって、事務的にホームページに載せます的に宣伝されたら誰も見向きもしません。
(そんなのあったら僕もこんなブログは書かないでしょう)
これは西野亮廣本人が泥みたいな努力を重ねるからこそ、そこに体温が宿り、結果的に爆発してるように見えるだけなのです。←「泥みたいな努力」ってなに?
つまり、スタック(積み重ね)です。
西野亮廣という男は。アイデア勝負で100点をとっているように見えるが、実は1点を100回とる地道な努力家なのです。
おそらく西野亮廣のマネすれば同じ結果は出せるだろうが、アイデアはパクれても、その努力量をパクる覚悟あるのかという話なのだと思う。
追伸
「ボムとスタック」は、たぶん「バズる」と「ロングテール」だと思います。