キングコング西野亮廣さんの代表作の「えんとつ町のプペル」は、煙に覆われた町のルビッチ少年が、ゴミ人間プペルと「星を探しに行く」という物語です。
この物語では「星」が重要な要素を含んでいるのです。
となると、作者である西野亮廣さんと「天文学」にどんな関係性があるのか、西野ファンである僕は深彫りしていきたいと思います。


今回は西野亮廣さんの「作品に対する予算の作り方」が、天文学と占星術の関係に通じているということに気が付いたから、僕は筆を執りました。

レッツ、西野、西野!

キンコン西野亮廣さんのお金の集め方
まず西野亮廣さんは、とにかく「お金を集める」のが上手です。
クラウドファンディングとオンラインサロンを日本一知り尽くしている方です。
この2つに共通するのは「他人のお金を集める」ということです。
人間は不思議なもので、購入したものについては、自分が支払ったお金がどうなろうか気にならないですが、クラウドファンディングに支援したお金は使い道まで追いかけるのです。
どういうこと??








リターンが履行されないって言うなら、わかるけどね。
例えば「かめぴょんが本を作りたい!」と言ってクラウドファンディングしたとして、リターンにオリジナルTシャツ(3000円)を設定したとします。


僕がキチンとリターンとして「オリジナルTシャツ」を送ったのちに、差額を競馬に溶かしてしまったとしたら、大炎上です。
古着屋で3000円のTシャツ買って、古着屋の店長がパチンコ行っても炎上しませんが、クラウドファンディングの場合は炎上します。
さて、このように取り扱いの難しいクラウドファンディングで西野亮廣さんは、何億円ものお金を集めました。
一般人や好感度の高いタレントが行なっても、炎上しがちなクラウドファンディングを、普段から引火性が強めな西野亮廣さんが、実はほとんど炎上したことがないのです。

ちなみに、この時にオンラインサロンで書かれていた本音は現在公開されております。
このくらいクラウドファンディングでお金を集めるのはデリケートなんです。
西野亮廣の「2つ」の仕事
西野亮廣さんの職業はなんでしょうか??
もう、色んなことやりすぎて職業がなんなのかわかりません。
本気で名乗っている職業もあれば、明らかにフザケているものも多岐にわたります。
ひどい時は…

と、言っていた時期もありました。

また、「SEKAI NO OWARI」の深瀬君に影響を受けて、青いサングラスをかけて

と、名乗っていたこともあります。

ですが、西野亮廣さんの仕事は、大きく「2つ」に分けられます。
それは「クリエイター」と「ブロデューサー」です。
西野亮廣さんは、この決して混ざることのない性質の仕事を一人でやっているのです。
クリエイターとプロデューサー
長々説明するよりも、スタジオ・ジブリを例にしたほうが理解がはやいと思います。
宮崎駿さんというトップクリエイターがいます。
しかし「いいもの作れば勝手に売れる」ほど世の中は甘くはありません。
そこで「宮崎駿が作ったものを売る人」というのが、プロデューサーの鈴木敏夫さんになるのです。
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一見、分業のように見えますが、これも簡単な話ではありまけん。
プロデューサーの仕事の表向きは「作家に作品を作るとに集中させるため」です。
ですが、もちろん「こんだけ時間作ってやってるんだから、いいもん作ってるんだろうな」というプレッシャーを宮崎駿さんに与えます。
ましてや、鈴木敏夫さんは売ることを優先するために、作品のタイトルを宮崎駿さんに相談することなく変えたりします。
「もののけ姫」は、宮崎駿さんは「これはアシタカの物語である」と考え「アシタカせっ記」というタイトルにしたいと打診していた。
だが、鈴木敏夫さんは「もののけ姫のほうが売れる」と判断して、特報映像を勝手に発表して宮崎駿と大ケンカになった。
ちなみに、こちらは偶然だが、西野亮廣さんの場合は編集者の袖山さんが「本の帯に入れる文字」を間違えたと言う事件がありました。

特に作家というのは基本的に「世間と感覚がズレまくった変人」が多いのです。
普通の人とは違う「変な感覚と才能を持っているからスゴイものを作れる」わけです。
その変人(作家)と、一般人(客)の架け橋になるのがプロデューサーや編集者なわけです。
西野亮廣は、本当は作品に没頭したい
西野亮廣さんは、本当は「作品を作ることに没頭したい」のです。
ですが、西野亮廣さんが作ろうとしている作品には莫大な金が掛かるのです。
それは「制作費」です。
僕に「生活費」は必要ありませんか「制作費」には莫大な資金が必要なんです。

西野亮廣さんは「誰もやったことないこと」をやろうとしているので「誰もプロデュースの仕方」がわからないのです。
しかも、その「ビジネスの才能」も高く評価されていしまい、どちらかと言うとそちらの功績が目立ってしまっているという事態になっています。
ビジネスマンとして西野亮廣
「革命のファンファーレ」という本が2017年に出ました。
お笑い芸人が書く完全な「ビジネス本」です。

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その後も、誰もが経験したことのないコロナ禍でも斬新なアイデアで色々な事業を成功させました。
そして、ついたあだ名が「現代の革命家」です。
しかし、西野亮廣さんは本来「マーケティング」や「プロヂューサー業」や「ビジネス」で成功したいわけではないのです。
自身の作品を届けるためには、このマーケティングとビジネスが必要なので実践しているのです。
ただ「現代の革命家」という名前は気に入っているらしく、形から入るタイプの西野亮廣さんは、一時期はキューバ革命の革命家チェ・ゲバラを意識したファッションをしていたのはココだけの話です。


西野亮廣の作品は誰からも必要とされていない
西野亮廣さんが作ろうとしている作品は「えんとつ町のプペル」だけではありません。
なんと、過去の作品は全てが同じ世界線にあります。
壮大な作品を作っていますが、それは世界の誰からも必要とされていません。

西野亮廣さんは、商品と作品を明確に分けて考えています。
「商品」=人の需要から生まれたもの。
「作品」=自分の想いを込めて作るもの。
つまり、作品と言うのは基本的に「世の中の誰からも求められていないもの」です。
誰にも求められていないものを作る予算を確保するには「他でマネタイズ」をしなければいけないのです。


作品は届かなければ生まれた事にはならない
西野亮廣さんは「作品を届ける」と言う事に、特に重点を置いて行動しています。
作品はお客さんの手に届かないと、生んだことになりません。


売るためには、お金の話をしなきゃいけない。
お金の本質を知らなきゃいけない。
だから、僕はお金と徹底的に向き合ったんです。

西野亮廣さんが、お金やビジネスについてぐいぐい前のめりなのは「作品を届ける努力」の姿です。
「現代の革命家」は、努力の副産物でしかないのです。
西野亮廣さんは「お金の集め方と、お金の使い方」もとても上手な人です。
世間で思われているような「まだ捕まっていないだけの詐欺師」であれば、とっくに捕まっているはずです。

ただし、エ〇チの前にピアノを弾いて、女の子達に「ピアノさん」と呼ばれていたという噂は本当です。
天文学と占星術
さて、前置きが長くなりました。

実は、この西野亮廣さんの抱えるジレンマと同じ構図のものがありました。
それが「天文学と占星術」です。
元々は天文学と占星術は同じだった
17世紀に占星術から非科学的な要素を一切排除したサイエンス的な学問として天文学が発生しました。
天文学とは「位置天文学」「天体力学」「天体物理学」の三つの学問を指す。
知らんけど!!
星の観測というのは紀元前からあり、特にマヤ文明なんかは超正確に星の位置関係を把握していました。
日本でも聖闘士星矢で有名ですが12星座というものがあります。
これはざっと説明すると…
地球って一年で太陽ののまわりを一周するから、地球からから見た太陽の方向って毎日微妙に違うよね
それを一周360度を、30度ずつ12分割して、その方角に名前をつけたのが12星座です。

自分の生まれた日の天体の位置を示したものをホロスコープといいます。
そして、そのホロスコープをもとに占うのが占星術です。
もともとは天文学も占星術も天体観測から始まったものです。

「宇宙の起源を知りたい」という天文学
「自分の運勢を知りたい」という占星術
この2つについて、お金の面で見ていきましょう。

レッツ西野!西野!

天文学と占星術とお金の話
では、お金の話をしていきましょう。
そもそも論ですが、研究や芸銃という分野は「スポンサー」や「パトロン」という存在が必要です。

画家や音楽家というのは「作品を売ったお金で生活してた」わけではなくて
お金持ちが

という仕組みです。
※「ベートーヴェン」の伝記に書いてたから間違いありません。
つまり、出資者がいなくなった時点でジ・エンドです。
さぁ、なぜこんな話をしたかというと「天文学」に出資する人がいたのか?という話です。

僕は天文学を研究したいんです!
出資してくれませんか??


どうしてこの地球が生まれたのか…


その他にも宇宙空間で、この地上の物理の法則が適用できるのかの検証がしたいんですよ!
ほら、水と油って混ざらないじゃないですか?
でも、無重力だよ混ざるはずなんですよ…




2022年にガビーンって!!

天文学というのは、ロケット技術が進み、宇宙空間という特殊な条件で色々と実験ができるようになり「新薬の開発」など有益な事業になったので、今は昔よりお金集めは楽になったでしょう。
ただし、宇宙に行けないのに「星の研究をしたいんだ」という天文学は、どこにも需要がないのです。
西野亮廣さんの作品同様に、誰にも求められていなかったものです。
では、占星術はどうでしょうか??

占星術の研究をしたいんです!
出資してくれませんか?


あなたがどのような星の人と相性がよくて、どのような星の人とは付き合わないほうがいいか…
そして、運勢の悪い時は行動を控えめにして、運勢が良い時に勝負する…
つまり、あなたの勝負時が「いつ」というところまでわかります。
つま
よし出資しよう!


そうなんです。
天文学より、占星術のほうが「出資者に直接影響があるからお金が集まりやすい」という側面があったのです。
天文学者と占い師
占星術というのはキチンと理論が紐づいているものから、インチキまで幅広くあります。

※くじ引きみたいのでランダムに決めてるだけ
ここが占星術のおもしろいところで、インチキでも金が集まるのです。
この文脈で「占星術はインチキだ」と読んでしまう人。
※僕は一言もそんなこと言ってません
ですが、不思議なものでインチキ天文学なんてやったら1円も集まらないどころか大炎上です。
となると、おみくじはどうでしょうか??
おみくじは引いた人が書いてあることを「自分なり解釈してくれる」というだけのものに、人はお金を払うわけです。
そして、それを「インチキだ!」と叫ぶ人もいません。
占星術やおみくじに対しては「そういうものだ」と割り切ってお金を払うのです。
ちなみに西野亮廣さんは「くそおみくじ」という、悪いことしか書いていない、クソみたいなおみくじを作ったことがあります。

よくこんな悪口思いつくなぁというヒドイものです。
クソおみくじに入れる『おみくじ』の文章を考えている。仕事でもなんでもない。 pic.twitter.com/1aE3RnHb9d
— 西野亮廣(キングコング) (@nishinoakihiro) February 8, 2015
では、
天文学者達はどうやって天文学を研究する費用を集めたのでしょうか??
答えは簡単です。

今でこそ、天文学と占星術は別々になって、なんなら仲が悪い状態ですが、昔は一つの学問だったわけです。
天文学者たちはこういったんです。

僕の「天文学」というのは、世間の誰にも求められていません。
誰にも求められていないものを作る予算を確保するには「他でマネタイズ」をしなければいけないのです。
それが占星術や占いなのです。

まとめ
まとめようにも今回の話は「だからどうした?」ということです。

いつだか行った、西野亮廣講演会の時に

と、言っていましたが、まさか天文学と占星術の歴史に通じているとは思いませんでした。
いかがでしょうか?
えんとつ町のプペルの「星」と全く関係ない星の話でした。

ハロウィンの季節になると、西野亮廣さんは何かしますよ。
今年は何をやるんでしょうね。
楽しみにしています。
では、本日はここで筆をおきます。
いまさら「ピアノさん」の話を書いてしまい申し訳ありませんでした。
つい筆がノッてしまいました。
