DJかめぴょんファンの皆様に大切なお知らせがあります。
わたくし、DJかめぴょんは、2023年9月23日に渋谷で開催される、ポンコツだらけの音楽会の出演をもって引退させていただきます。

少し昔話になりますが、どうして僕が引退するかを、思い出話と一緒に語らせてください。
※ちょっと長いよ
18歳でDJデビュー!
僕がクラブミュージックに出会ったのは17歳のときです。
高校時代に仲の良かった先輩が「クラブ」に連れて行ってくれたんです。

そこでDJというものに出会いました。
クラブは衝撃的でした、自分の背より大きいスピーカーから、カッコイ音楽が響いてくる。
重低音だと、鼓膜じゃなくて胸が揺れるという感覚に感動しました。
同じように感動した仲間と「卒業パーティやろうぜ!!」となったんです。
アメリカンパイと言う映画、かめぴょんが死ぬほど笑った映画。
内容「4人の童貞が、なんとか卒業パーティまで童貞を捨てようとする爆笑映画」
DJ亀仙人デビュー!
高校の卒業式の数日後に、すすきののクラブ「ハーブ」を貸し切って、卒業パーティを開催しました。

だって、校則が厳しいで有名な学校だったので、みんなハメを外してました。
僕は確かに、深夜1時30分とかのパートでした。
DJと言っても、スキルはないので大好きなCDをかけるというものです。
「ハイスタ」「ソバット」「ケムリ」「ブラフマン」「ブライアン・セッツァーオーケストラ」「グリーンデイ」「慎吾ママ」あたりをかけた記憶があります。
当時は、かめぴょんってあだ名ではなかったので、DJ亀仙人とかだった気がします。

とりあえず、盛り上がりまくって、そこでDJの楽しさを知りました。
しかし、それは卒業パーティだからだということを後から知るのです。
イベント企画は、本当にむずかしい!!
とりあえず、CDで曲をかけて盛り上がったことに味をしめてDJを名乗ることにしました。
しかし、本物のDJはどうやらレコードを使うらしい。
機材を見ました。


この機材がとにかくカッコイイんです。
ターンテーブルというものですが、このTechnics(テクニクス)というものは、なんと30年近くデザインも性能も変わっていないんです。
DJがパソコンでやるのが主流になり、一旦生産停止になりましたが、Technicsはまた復活しました。
現在Technicsは7まで出ています。

ちなみに、僕が使っているのは、マーク2とマーク3Dです。
当寺は1台で5万円くらいで、バイトして買いました。
そして、41歳の今でも使ってます。

30年近く使っててて、いまだに壊れないんですよ!!
ナメていた、チケット販売
イベントをやるには、絶対につきものの「チケット問題」、完全に卒業パーティで「イベントなんて楽勝だぜ!」みたいな気分になってました。


大人ならみんな知っている「行けたら行くわは絶対に来ない」というルールを、僕はまだ知らなかったのです。
学校という、皆が毎日集まる場所で、卒業パーティという学祭ノリのイベントです。
チケットの宣伝も販売も学校でできるし「あの人も行くんだ、じゃあ行こっかなぁー」とマーケットのすべてが学校内で完結していました。
しかし、卒業してからイベントを立ち上げても、誰も来やしません。
僕はイベント主催者ではありませんでしたが、チケットノルマを与えられ、売れなければ自腹。
しかも、中身もたいしてない自己満足のグダグダなイベントで、せっかく来てくれた人も2度目は来てくれません。
練習もしない、客も呼ばない、当日は飲んでグダグダになる、そんで明け方の「びっくりドンキー」で、夢みたいなことばかり語る。
僕はこのメンバーに嫌気が差し、チームはバラバラになっていきました。
この時の原因はひとつです。
誰もチケットを売ることに本気じゃなかったというところです。

新たなチーム結成!!
イベントのチケットが売れなくて、赤字をチームメンバーで割り勘をする。
そんな、マイナスイベントばかりやっていて、僕は学びました。

そんななか、ほそぼそとDJを続けていると、大学の先生に同じ大学の先輩DJを紹介してもらいました。
そこから、さらにつながりが増えて5人のDJと1人のVJで新たにチームを作りました。
今回のチームは、本当に士気が高かったです。
まず、DJとしてテクニックが全員高かったです(僕もね)。
なのでフロアはいつもアゲアゲです。

もう外国人は踊り狂うは、めちゃくちゃなイベントでした。
そんな感じなので、チケットを自信を持って売れました。

とにかく、6人ともチケットは本気で売りました。
なぜなら、ガラガラのイベントなんてお客さんも楽しくないので、自分のためにチームのために客でフロアを埋めました。
ワン・フォー・オールの精神です
そうやって、フロアを客で埋めてると「なんかここの箱、盛り上がってるね」と当日券も普通に売れていきました。
そうなんです。
イベントは、チケットが売れなきゃ意味がないんです。
イベントは演者のためじゃなくて、お客さんのためにあるんです。
イベントの主役は、あなたなんです。
チケットを売らない人の心理
過去に、全然チケットを売らない人と話すことがありました。
DJはやりたいけどチケットは全然売らないで、いつもノルマ未達で自腹でした。
というか、たまに売ってたけど、それも自腹でプレゼントしてました。

だから、僕は自腹でも練習だと思って、やってるよ。

気持ちは、なんとなくわかるよね。
でも、それってめちゃくちゃ色んな人に失礼だよね。
スキルの問題なら、死ぬ気で練習してこい
これ、つまらないものですが…って言って、本当につまらないもの出してくるヤツがいるか!
お客さんに楽しんでもらうために、お客さんを呼ばなきゃいけないんです。
スカスカのイベントの空気は地獄的なんだぞ!!
売れ!
そして、成長しろ!!
今、ここで限界を超えろ!!

19歳の時に、チケットが売れなくて、イベントが盛り上がらず演者も客も誰一人ハッピーにならない経験があったから、僕は乗った船のオールは全力で漕ぐようにしてます。
それが、僕を起用してく人への誠意だと思ってます。

かめぴょんの引退宣言の真意とは?
さて、話が脱線しましたが時を戻します。

僕は23歳でDJを引退しています。
そのキッカケは就職です。
そのDJチームのメンバーはみんな社会人でした。
僕も大学を卒業し社会人になりました。
金髪も黒くし、短髪にしました。
ですが、社畜系企業だったのだ、プライベートなんてありませんでした。

DJなんて、できませんでした。
そして、ぼくはDJチームを抜けました。
その時に、仲間に言われたのが

彼らは社会人なのにDJしてました。
DJに専念するために会社を辞めた人もいます。
僕は社会人になった途端、会社に染まりました。
でも、今考えたらわかります。
僕の務めた会社が異常でした。
社畜系と書いたのは、拘束時間とバワハラが半端なかったけど給料は高かったからです。
その後は、純度100%ブラック企業(激務、薄給、休みなし、パワハラ、モラハラ当たり前)に務めたので、さらにDJどころではありませんでした。
それから、10年以上ターンテーブルには触れない生活がありました。
しかし、37歳の時にある人に出会い感動してしまったのです。
DJダイノジとの出会い
出会いというのはDJダイノジです。

色々と端折りますが、ダイノジさんイベントに客として行った、そのイベントの熱気に感動しました。
その後、なんやかんやとことが話が進み、一緒にやらないかと声かけてくださいました。
僕は東京に住んでいて、ターンテーブルやレコードは自宅でした。
そういえば、今のDJってパソコンでやってるよなぁ、どうやってやってるんだろう??
調べてみました。

衝撃でした。
DJが耳でやっている作業が全てボタン1つでできるのです。
DJ社長の「DJは世界一簡単な仕事、ボタンを押すだけ」と言ってがニュースになったことも正直納得できます。
Zeebraが人気YouTuberのDJ社長を一喝、SNS一時騒然「世界一簡単な仕事」で謝罪動画

そして、僕はパソコンDJとして再デビューしたのです。
※ちなみにDJダイノジさんは「CDJ」でスキルも半端じゃないです。
ナメていたパソコンDJ
パソコンでのDJは操作はべらぼうに簡単です。
本当に、誰でもできます。
ピッチコントロール、つなぎ、イコライザー操作、そしてスクラッチさえもボタンひとつでできます。
しかし、だからこそ問われるテクニック、曲チェンジのタイミングというものがありました。
僕は完全にナメていて、そこを怠りました。
フロアは盛り上がりましたが、自分の中では全く最低の出来でした。
同じく、ポンコツだらけの音楽会VOL.2でもパソコンDJをやりました。

これも大盛況でした。
フロアも大盛りあがりです。
でも、実は僕は納得いってないのです。
なぜなら、僕がやりたい曲ではなく、客が聞きたい曲にあわせたからです。
ジュリアナ東京を中心に、DA PUMPのUSAとか、荻野目洋子のダンシングヒーローとかです。

超盛り上がりましたが、実は腑に落ちていませんでした。
もちろん、客が聞きたい曲をかけるというスタイルのDJも素敵です。
ですが、僕があの日かっこいいと思ったDJの姿はそれではなかったからです。
僕は確信しました。
僕は、パソコンDJはやりたくないんだと。
じゃあ、かめぴょんは何がしたいの?
皆さんからしたら、どうでもいいことだと思います。
18歳でアナログDJを始めてから、時代はどんどん進化しました。
今やアナログでDJできる人は、ほとんどいません。
でもね、僕が憧れたのは「ヘッドホンを、つけてレコードを扱っているあのDJ」に憧れたんです。
パソコンDJにはない、ヘッドホンをアゴに挟めて片耳で聞く、その所作にかっこよさを感じたんです。

だからこそ、次のポンコツだらけの音楽会では、アナログDJとして参加します。
レコード以外、使いません!
最高潮で終わらせてくれ!!
次の「ポンコツだらけの音楽会」は本気で臨みます。
18歳のあの日に憧れたアナログDJとして、ステージにたちます。
23歳のあの日に諦めたアナログDJとして、ステージに立ちます。
アナログDJとしてステージに経つのは18年ぶりです。
パソコンと違って、本当に技術がいるので練習が必要です。
テクニックも集客も本気でやってます。

23歳で、あきらめた自分に区切りをつけます。
23歳の時は「やりたくても、できなくて諦めてやめた」です。
今回は、やりきって辞めるです。
1番最悪なやめ方をしたので、今度は最高のやめ方をしたいんです、

チケットの購入を迷ってる方は、是非僕の有終の美を飾りに来てください。
あなたの力が僕には必要なんです。
追伸~タキザワ君~
タキザワ君から、どうしても「ボーイズ・タウン・ギャングの君の瞳に恋してるをかけて欲しい」とリクエストがあり、メルカリでレコードを探して買わされました。

※CDと違ってレコードは中々手に入らないのです。
最後に皆様にお伝えしたい事
主催の戸田さんにはこの話をしました。



できないことができるようになるのがポンコツですから






かめぴょんの挑戦は、まだまだ続くのであった。
DJかめぴょんのラストライブ、あなたに絶対に見に来て欲しいです。
僕の出番は16時30分です

チケット買ってください。
『ポンコツだらけの音楽会Vol.5~復活祭!』
日時:2023年9月23日(土)
場所:渋谷チェルシーホテル
OPEN 15:50
START 16:20
※入退場自由
◇チケット
手売り3000円
WEB 3000円+手数料300円
当日券3500円
※別途ワンドリンク600円
****************************
Vol.1/2018.11.10@渋谷nob
Vol.2/2019.3.9@下北沢ろくでもない夜
Vol.3/2019.7.6@渋谷チェルシーホテル
Vol.4/2020.6.6@コロナの為中止
****************************