映画えんとつ町のプペルが全く泣けなかった理由
タイトルに釣られてこのブログを見に来てしまったアンチ西野の方については申し訳ありません。
タイトルが逆張りみたいになりましたが、結局えんとつ町のプペルの褒めちぎる内容になってますので、批判したい方は一度映画を見に行ってご自分の言葉で書いてみるのがおススメします。
さて、どうしてか1プぺ目では泣けなかったのかを分析したのですが、やっと言語化できました。
【プペる:動詞】
ファンの間では「映画えんとつ町のプペルを観に行く」事を「プペる」といいます。
また、複数回行く事を2プぺ目、3プぺ目と言います。
おそらく僕と同じ理由でえんとつ町のプペルが泣けなかった人もいたと思いますので、その理由を書き記したいと思います。
オンラインサロン歴が長いと泣けないかも
僕は西野さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の超初期メンバーです。
「西野亮廣エンタメ研究所」の前身である「秘密結社 おとぎ町商工会」と言うオンラインサロンに入っていました。
なので、今回の映画えんとつ町のプペルが公開されるまでの経緯を根掘り葉掘り知っています。
#根掘り葉掘りってこういう使い方だっけ??
その状態で映画を見に行きました。
観に行って驚いたのが、周りからすすり泣く声がめちゃくちゃ聞こえてくるんですね。
で、僕はと言うと1mmも泣けなかったんです。
#西野さんってよく「1mmも」って表現使いますよね。
でね、世間ではバスタオル映画とも言われていて、感想などを見ると「号泣でした」という素直な感想や「あれで泣かないやつは心が汚れている!」という攻撃的なものまでありました。
自分の評価が絶対で他人の評価を認めず押し付けるのはモラハラ的な思想なので、僕はその人と結婚しない方がいいと思います。
きっと、あなたの考えも尊重されないで「俺が正しい」「俺と同じだけ稼いでみろ」とか言ってきます。
はい、脱線しました。
で、もう一度言いますが、僕は1mmも泣かなかったんです。
「泣かない=おもしろくない」ではない
SNSの怖いところで、僕が「泣けなかった」と書いたらえんとつ町のプペルはおもしろくなかったととらえる人がいるのです。
更には、オンラインサロンというコミュニティに属していると「えんとつ町のプペルはおもしろくなかった」という意見を言いにくいと空気感があるのも事実です。
僕からしたら、7万人以上(サロンメンバーの数)の人がいて全員おもしろいという感想の方が異常だと思ってます。
当然「自分好みじゃなかった」という意見はあると思いますので、そういうのは全然発信していいと思いますよ。
「面白くなかった」という意見が一つもない映画なんて逆に信用できないですけどね。
で、僕の感想はどうだったか??
でも、泣かなかった!!
では、僕がどうして泣かなかったのかを説明していきます。
(言語化するのに時間がかかりました)
卒業式と卒業アルバム
本題に入る前に、たとえ話をひとつさせてください。
皆さん卒業式で泣いている人を見たことありますよね?
(もしくは泣いた経験ありますよね)
でも、卒業アルバムを見て泣いている人を見たことありませんよね??
今回僕がえんとつ町のプペルで泣けなかった理由がコレに近いんです。
意味わかんないですよね?
説明していきます。
卒業アルバムを見た時の感情
卒業アルバム見た時って、何しますか??
自分を探したり、友達探したり、その時の思い出に浸って
と、ニマニマしませんか??
で、卒業式はそういう懐古的なものではなくて、感傷的な気持ちで臨むじゃないですか?
そこに違いがあったんです。
僕にとって1回目の映画えんとつ町のプペルは思い出がいっぱいの卒業アルバムみたいなものなんです。
なぜなら、映画のワンシーンずつが西野さんとの思い出がいっぱいだからです。
だから、1回目の時は卒業アルバムを見るように
「あ、このシーン作る時はこんな事があったなぁ」
「お、やっぱりこのシーンはこうなったか!」
等など、制作に1mmも関わってないのに一緒に作った気分で出来栄えの確認をした制作物確認の意味合いがあったので、まったく登場人物に感情移入できませんでした。
そんなチェックマンかめぴょんの「映画えんとつ町のプペル」を見始めた時の心の動きはこんな感じです。
※チェックマンと「おくちチャックマン」は無関係です。
【以下ネタバレがありますのでご注意を】
えんとつ町のプペルのあのシーンをかめぴょんはこう見ていた
これから映画のストーリーに沿って僕の映画館での心の描写を描いていきますね。
オープニングの3分間
ひとまずスタジオ4℃の圧倒的な作画に圧巻です。
映画は冒頭10分が勝負と言われています。
それは「作者が最も力を入れてくるのが冒頭10分である」と、かの有名な岡田斗司夫さんが言っていました
もう凄いですよね。
ただ、事前にyoutubeで確認してたので
と言う、確認です。
っていうか、なんでオープニング公開されてるの??
オープニングのダンスシーン
ココはあれだなぁ…
先にHydeさんと蜷川実花さんが5000万かけて作ったMVを見てしまっていたので正直感動は薄かったです。
アニメーションよりキレッキレの人間の方が迫力がありました。
(アニメーションも人間の動きを検知したシステムで撮ったみたいですね)
(↑僕が「ヤベェ!!」と思ったところからスタートするようにしてます)
真ん中の男性凄くないですか??
トロッコのシーン
序盤にある、トロッコのシーンがあるじゃないですか??
ここはシンプルに映像美ですよね。
でも、西野さんは過去に言っていました。
そして空は黒煙でフタをされています。
これを文字やセリフで表現するのって時間がかかるし、どこか説明口調にしなきゃいけないじゃないですか?
でも、トロッコのシーンを入れて町中を見渡せる描写をいれたらどうですか??
えんとつ町が崖と海に囲まれて空に黒煙がある事を一発で説明できるんですよ。
だから、ここのシーンとても重要なんです
これを聞いたのはもう3年も前の話ですよ。
3年前からこのシーンは絶対に作るって言ってました。
滝の裏通ったり、わざとらしく水しぶき上げたり、そうだなぁレールが途切れてたりとか…そういうハラハラするシーンも盛り込む重要があるんでです!?
皆さんなぜかわかりますか??
僕らは息をのんだ。
この男…一体どこまで考えているのだろう
そしてスクリーンに答えは映し出されたのです。
※2017年「西野亮廣制作物発表会」というイベントの時の話です
(↑再現して作りました)
そんな三年前からやるぞやるぞって言われてたシーンなので、
と、ニヤニヤしたわけです。
#脳内では急に「西ちゃん」と呼ぶくらい親しげになってる
↓問題のトロッコのシーンが見れます
スナックcandyの存在
物語の中盤にブルーノの仕立屋が登場します。
その隣に「candy」というスナックが登場します。
これは実際に五反田にあるスナックです。
「スナックcandy」はキングコング西野さんと前田裕二さんが五反田に作った会員制非公開スナック
入会ページはコチラ
実は僕スナックcandyの立ち上げに少しだけ関わっていました。
(実は代理ママルールを作る時にオブザーバーとして参加してたりしてました)
当時、おとぎ町商工会でスナックを作ると言う話題があがり、西野さんが瞬く間に居ぬき物件をおさえ、数百万円かけてえんとつ町風に改装をしました。
その時、僕は「大掃除」と称して、改装前に飲み会イベントをやったのです。
改装前のcandyを知っているのは、あのイベントに参加した30人だけです(超貴重な体験!!)
そんな思い入れのあるcandyが劇中に登場するのです。
あのロゴが出ただけで
candyだ!!
僕は毎年自分の誕生会を五反田candyを貸切ってやっていますし、僕のノートPCもcandyなんです。
ブルーノとスコップが町の秘密を話しているのもcandyです。
そのシーンを見たら…
そのまんまじゃん!!
にっしーと裕ちゃんの思い出がいっぱいなので、映画えんとつ町のプペルで重要なシーンであっても思い出に浸ってニマニマしてしまうのです。
#脳内では「にっしー」と「裕ちゃん」と呼ぶくらい親しげになってる
そうなんです。
卒アルみてる見てるみたいにニマニマして全然泣ける感じじゃないんです。
腐るお金「レター」と町の秘密について
その後、話は進み、スコップがルビッチにこう言います。
[chat face=”スコップ.jpg” name=”スコップ” align=”right” border=”blue” bg=”blue” ] どうやらこの世界の秘密に気付いているようだね [/chat]
えんとつ町のプペルはファンタジーでありながら「町の歴史」が存在しいて、崖と海に囲まれて、空に黒煙のフタがあるのには秘密があるのです。
しかも、その秘密には「貨幣」が大きく絡んでいるんです。
えんとつ町で「腐るお金」レターという貨幣が流通しています。
(↑映画パンフより抜粋)
これを開発したのがシルビオ・レターと言う人物で、現在えんとつ町を統括しているのはその末裔であるレター15世です。
(レター15世)
この歴史の作り込みこそが、えんとつ町のプペルの醍醐味と言っても過言ではありません。
ルビッチとプペルが星を見に行くストーリーの裏側には「町全体の物語」も隠されているのです。
それがスコップの言う「この町の秘密」です。
でもね…
得意げにね
[chat face=”スコップ.jpg” name=”スコップ” align=”right” border=”blue” bg=”blue” ] どうやらこの世界の秘密に気付いているようだね [/chat]
って言われてもね…
そんなのあっくんに聞いてたわ!!
※西野さんはご実家ではあっくんと呼ばれているそうです。
更に言うと
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]なんだよ、腐るお金って意味わかんねぇ[/chat]
と言う声もありそうですが、ドイツに実在したんですね。
このシルビオ・レターのモデルは、腐る貨幣「ゲゼルマネー」を開発したドイツの経済学者シルビオ・ゲゼルなのです。
※正確には「スタンプ貨幣」を作った人。知りたい人はググってね。
そうなんです、オンラインサロンではその辺の設定が数年前に白熱していたので、僕ら古くからオンラインサロンに加入している人は驚くと言うより「やっと映像化した」という気持ちになるんです。
なので、卒業アルバムを見るように
レターポット会議の時、腐る貨幣の概念を誰も理解できなくて、西野さんファンにガチギレしてたなぁ
と、懐かしんで映画えんとつ町のプペルを見ていたのです。
この町の秘密を知る男↓↓
かめぴょんのおススメポイント
と、まぁ書き出すとすべてのシーンについて語ってしまいそうなので、このあたりでやめておきます。
でもね、本当に泣けなかったんですよ。
もう本当に1回目は作品を確認しに行ってしまったんでしょう。
そもそもストーリーも事前に全て聞いてしまってますからね。
と言う、ある意味うがった見かたをしてしまいました。
でね、改めて確認作業を終えて2回目を観に行ったんです。
2回目のプペルで感じたこと
やっと、作品と向き合いました。
やっと、普通の気持ちで見に行きました。
あっくん一緒に作っていたと言う妄想から目覚め、普通のおじさんとして映画を見に行きました。
とりあえず、個人的には窪田君のプペルの声が本当に本当に素晴らしかったです。
もう長々と書いたので少しだけ僕が感動したポイントを書いて終わりますね。
是非、僕の感動ポイントを意識して見に行ってみてください。
色々注目して欲しいとこはありますが、今日は一つだけ。
かめぴょん注目のポイント
僕が心奪われたシーンは…
ルビッチと決別し、プペルが一人でゴミ山にブレスレットを探しに行く時です。
プペルはその合間に一人でえんとつに登るんです。
挿入歌の時のシーンなのであんまり気にしないかもしれませんが…
プペルが頂上に一人で登った時に「チラッ」右を見てから空を見上げる描写があるんです。
右側…
そう、ルビッチがいた位置ですね。
(↑ルビッチのは右側にいます)
なんてことない数秒の仕草ですが、わざわざ「いるはずのないルビッチの位置を見る」と言う、そんな数秒に僕の涙腺はアワアワしました。
と思ったら普通にyoutubeに公開されてました。
というか、どんだけ公式なネタバレ動画の多い映画なんでしょう。