世界一楽しい学校というイベントに行ってきました。
ここでイベントに関してはズブの素人の僕が、偉そうにも感想を語らせていただきます。
結論を先にいますが、西野亮廣の凄まじい話術に語ります。
ですが、この世にはもう一人すごい人がいると言う事を、皆さんに知って欲しいという思いから書いたブログです。

もくじ
世界で一番楽しい学校サーカスとは?
SA-CUSとは、キングコング西野亮廣が校長となり、面白い先生ばかりが集まる学校。
勉強の楽しさを大人に再認識してもらうためのイベントです。
お笑い芸人をはじめ、実業家や本物の学校の先生まで、あらゆる分野のエキスパートたちによる授業が繰り広げられます。
コンセプトは「世界で一番楽しい学校」。
子供の頃勉強が嫌いだった方や、明日を豊かにするアイデアを求める方に
ぜひ足を運んでいただき、新たな世界観を広げる時間を提供します。(サーカス公式HP「OWNDAYS」より引用)
2021年11月8日(月)に、日本武道館にてこのイベントが開催されました。
もともと「サーカス」は、西野亮廣さんのイベントで、過去に数回実施されましたが「娘の初節句」という大イベントと重なり泣く泣く断念していました。
しかも、当時は今のようにオンライン配信なども普及していない時代。
イベントに行けなかった後悔と、娘の初節句を優先した自分の判断の正しさに揺れていました。
しかし、今回なんと日本武道館というわけのわからない場所でのイベント開催となりました。

僕は東京を離れ北海道に住んでいます。
今回のサーカスでサーカスは最後かもしれないという情報も出ていました…
北海道から、日本武道館(東京)に行くのは結構大変です。
でも、僕の心の中のリトル邦衛(黒板五郎)はこう言っています。

【北の国から:やるなら、いましかねぇ】
それぞれの出演者から学んだこと
今回は、出演者のラインナップがスゴイですよね。
ただ、新型コロナウィルス感染症対策の関連で、シンガポール在住の中田敦彦さんが出演できなくなったことが悔やまれます。
ですが、開演時間になって暗転してからは度肝を抜かれました。
まず、館内のアナウンスです
間もなく世界一おもしろい学校サーカスが開演されます。
ロビーにいる方は、会場へお入りください…
問題は、この後のアナウンスです…
皆さんはお気づきかわかりませんが、僕はおもしろ会社員(不動産関係)なので「非常灯」や「誘導灯」を消すには、消防署に事前に届け出しなきゃいけないとか知っています。
オープニングは光を使った演出でした。
正直「非常灯」や「誘導灯」があったところで、演出には差し支えないのではないかと思うレベルでした。
でも、そこは西野亮廣さん
神は細部に宿るとは、よくできた言葉だと思いますよ。

と、言っていそうな気がしました。
※かめぴょんの想像上の西野の話です
そして、その演出がこれです。

しかも、この後には「火薬」を使った演出もあります。

デジタルとアナログの融合ですよ!
それでは、出演順に僕の感想を綴らせていただきます。
№1「堀江貴文」さん
トップバッターは堀江貴文さんだった。
授業内容から学べる事はただひとつ。
他人の目なんか気にするな
堀江貴文さんは、世間が思うような「自分に自信があって、なんでもグイグイやっていく天才タイプ」ではないと言う話でした。
進学校から東大へ行ったので地頭は当然いいものの「女の子と話せない」と言う、なんとも人間らしい話や、いくら実績を積んでも自分に自信が持てなくて「まだまだこんなんじゃ、だめだ」と思ってストイックになって生きていたと言う話でした。
これは、もう十分痩せているのに「もっと痩せなきゃ」と嘔吐過食症になってしまう人の心理に似ています。
世間からどれだけ「ホリエモンは成功している」と思われても、自分では「こんなもんじゃない」と、深みにハマって行ってしまいました。
堀江貴文さんは「おもしろいことがしたい」という一心で稼いだお金は次のおもしろい事業に投資しただけなのに、世間からは「金の亡者だ」「まだ稼ぐ気か」との言われようです。


それ(自分の好きな事)をやる事によって離れる人もいるかもしれない、嫌われるかもしれない、でも人生は一回しかないんで人の目なんか気にしていられない…
だから、歌います!


そして自身の曲「NO TELEPHNE」を歌った。
僕は「学校イベント」と言う何らかの人生のヒントを得たり、勉強が楽しいと言うことを再確認する場としてチケットを購入した。
他のみんなもそうである。
誰一人、ホリエモンの歌を聞きに来た人はいないのです
更に言うならば、主催者や運営側ですら「コンセプトとズレる」「余計な仕事が増える(照明や音響)」と言う事で、日本武道館にいるすべての人間がホリエモンの歌は求めていなかった。
しかし、彼は歌いきった。

僕はメディアでしか見たことがありませんが、堀江貴文さんってぶっきらぼうな表情がおおいですよね?

しかし、目の前には超絶優しい顔をしたホリエモンがいました。

そして、心の底から「みんな!ありがとう~」って叫んでました。
堀江貴文さんは僕達に「人の目なんて気にしないで自分のやりたい事をやろう!」と言う事を伝えようとしていました。
ですが、僕らに伝わったのは「これだけ自分勝手なことやっても、やり切れば観客は裏切らないんだ」という事です。
歌い終わった後も、舞台からなかなか降りずに

アリーナ席~~~!
これやりたかったんだよぉ~
と、終始ご満悦でした。
そして、最後に


と、意味の分からない名言を残して去っていきました。
僕らは、彼から何を学べばいいのでしょうか?
№2「田中修治」さん
今回のサーカスの主催であるメガネのオンデーズの田中修治社長です。

4人のお話の中で一番エモかったです。
失礼かもしれないが「ホリエモン」「ローランド」「西野亮廣」という異次元のキャラクター中では一番一般人に近いと思います。
若い人は分からないと思いますが、キン肉マンに出てくる「ジェロニモ」に近い親近感があります。
【超人の中で唯一人間であるジェロニモ】

とは言え、一般的に見てもイケメンのビジュアルを持っていて、負債14憶の会社を復活させた若手社長という事なので、当然僕のようなただのおもしろ会社員とはわけが違うのです。
田中修治社長は、自信の生き方を描いた自叙伝「破天荒フェニックス」を出版し、それはそれはドラマティックな道を歩んでこられました。
(2023/12/02 15:33:34時点 Amazon調べ-詳細)
ですが、今回の授業でみんなに伝えたことは「破天荒」ではなく「凡事徹底」と言う事でした。
凡事徹底
言い方は「凡事徹底」とは言っていませんが、内容的には破天荒とは程遠い凡事徹底です。
つまり、成功に「ウルトラC」はない、当たり前の努力を当たり前にしようと言う事でした。
だが、田中社長のエモさは、そこではないのです。
それは「日本武道館」と言う事にリンクするのです。
前回のサーカスもオンデーズが主催でしたが、田中社長が前に出る事はなく裏方に徹していました。
田中社長はもともと25歳までバリバリのバンドマンだったそうです。

今までの成功事例からバリバリのビジネスマンや起業家をイメージしていましたが、皆さんもお分かりの通り「25歳でバンドマン」は結構痛いですよね…。
どうして、今回のサーカスで前に出てきたかと言うと「日本武道館に立ちたかった」と言う事なんです。
田中社長は日本武道館で行われたLUNA SEA(ルナシー)のライブに感動してバンドマンを始めました。
ですが、バンドマンとしてはその夢は届かなかったが、現在オンデーズの社長となり、自身が主催するイベントで日本武道館を押さえ、満席にしました。
バンドマンというルートでは届かなかったが、別のルートでこの場所(日本武道館)に辿り着いたというエピソードが、僕らのハートをプリキュアのごとくキャッチしました。

このエモさたるや、心の底から拍手を送りました。
どうしても立ちたかった日本武道館のステージに今立っている、田中社長を見て涙が出そうになりました。
それと同時に「どうしても立ちたかった」と言う理由は、ホリエモンも同じだったことを思い出しましたが、ナンカチガウと言う形容しがたい気持ちにそっとフタをしました。
№3「ローランド様」
後日談になりますが、サーカスの後に仲間内で飲みに行きました。

はい…、僕ローランド様ファンなんですよ。
もう、西野ファンでもありますがローランド様にも心奪われているんですね。
あの圧倒的な美しさを肉眼で確認できる日が来るとは思ってもいませんでした。

僕はローランド様はペガサスとかユニコーンとか、そういう類の存在だと思っていたので、サーカスの出演者にローランド様がいた時には震えました。
もちろんこの震えは、西野カナ的な震えです。
とにかく出てきた瞬間の感想は…

そして、出てきて最初の挨拶が

このユーモアセンスなに~

※かめぴょんは変な興奮状態になっています。
さて、肝心な授業の方はかなり手厳しい内容でした。
一言でいうなれば「常識を疑え」と言う事です。
成功者が成功する方法を教えるわけがないと言う事です、なぜなら自分と同じ土俵に上がってくる人にライバルだからです。
塾の先生が、生徒に勉強を教えるのは
「教師の目的=合格させる」
「生徒の目的=合格する」
と、目的が一致しているからです。

そうなんです、僕らが行くようなセミナーなどは後者のパターンが多いんです。
だから、そこは情報を鵜呑みにせずに疑っていかなければいけないという内容です。
それと、ローランド様はホスト時代に売り上げ競争には参戦しないと決めたそうです。
ただ勝つだけじゃ意味がなくて圧倒的に勝つ事が必要だと。
圧倒的に勝つためには、人から教えてもらった戦い方ではダメだと言う事です。
詳しくはこちらを読んでください。
(2023/12/02 15:33:35時点 Amazon調べ-詳細)
この本の中で、ローランド様が妹に「普通にうざいんだけど」と言われるエピソードが大好きです。
そんなローランド様の最後がカッコよくて…

そんなもん自分で考えろ
これは、観客に吐き捨てたセリフではありません。
20分のトークを聞いたら後なら全く印象が違います。
あの20分のローランド様のトークを要約した見事な一言でした。

他人の声に耳を傾けすぎて思考停止になるなという教えでした。
僕がローランド様の授業を要約するとこの一言です。

眼福(がんぷく)
意味:美しいものなどを見る幸せ。目の保養。
№4西野亮廣
さぁ、真打ちの登場です。
世界一おもしろい学校校長の西野亮廣さん。

先に感想言っちゃいますが

この一言です。
とにかくすごかったです。
格闘技に例えるなら「あのパンチがすごかった」とか「あのキックは効くわぁ」とか言うレベルじゃないんです。
「あいつ、つえぇーよ」としか言いようのない類の凄さでした。
と、聞かれれば格闘技では「速い」とか「重い」とか「思ったより伸びてくる」とかあるんですが…
西野亮廣のそれは「ただ痛い」と言うやつです。
#1番こえぇやつ
とはいえ、僕も曲がりなりにもおもしろ会社員なので、西野亮廣の凄さを噛み砕いてみます。
おもしろさには2種類ある
まず授業の内容は
VIP戦略
~プレミアムとラグジュアリーの違い~
プレミアムとラグジュアリーの違いなんて「日経ビジネス」で取り上げられるようなネタです。

いや、おもしろいの種類が違う。
プレミアムとラグジュアリーの違いというテーマは「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」のテーマであり、その辺りは村上龍さんに任せておけばいい内容です。
そして、おもしろいには2種類あります。

それは「笑える」と「興味深い」です。
今回のテーマは明らかに興味深い話です。

西野亮廣さんの凄さはそこでした。
こんなに真面目なテーマで会場は爆笑です。

爆笑させながら日経ビジネスで話すような内容を僕らに届けて来たんです。
これは元お笑いだからこその芸当でしょう。
2種類の面白い「笑える」と「興味深い」を2つとも使いこなすなんて、凄いとしか表現できません。

舞台用「話術」のスペシャリスト
僕はお笑いが好きなので「新宿ルミネ」にもちょくちょく行ってました。
そこで目の当たりにしたのが「テレビの笑い」と「劇場の笑い」って全く違うんです。
テレビではスベリ担当みたいな芸人さんが、舞台ではスベリ知らずなんてザラにあります。
くまだまさしさんや、村上ショージさんなんて目の前でやられたら死ぬほど面白いんですよ。
そして、共通しているのは声のデカさと、通る声です。
テレビでは、この声のデカさと言うのが伝わらないんですね。
それが舞台だと、この声の出し方と言うのに「技術」がある事を目の当たりにしました。
別に田中修治さんの声が聞こえなかったわけじゃありません。
ローランド様の声が聞こえなかったわけじゃありません。
ホリエモンの「NO TELEPHONE」だけは必要以上に届いていました。
舞台には、オンラインにはない音の「音の跳ね返り」というのがあります。

#かめぴょんはDJです
つまり、自分の発した声のタイミングとお客さんの耳に声が届くタイミングがズレるんですね。
テレビでは、そんなことありませんよね。
だが、西野亮廣さんはそのズレを完璧にコントロールしていました。

これは現場にいた人間にしかわかりませんが、完全に会場の音のズレさえも把握してしゃべっていました。
あとは、あれなんていうんですか?
コチラが笑ってると笑ってる間は話を止めるんです。
数秒の間ですけど。

笑っちゃって話を聞き逃すと言うことは一回もありませんでした。
こういう間の作り方の事を、なんかきっと専門用語があるんでしょうね。
僕はただのおもしろ会社員なので、そこまでは知りません。
本当に舞台上の西野亮廣は本当にすごかったです。
テレビでは西野亮廣のすごさは半減しているかもしれません。
※ゴッドタンは除く


とにかく、話す内容、話す技術、舞台の使いこなし方。
全てに圧倒されました。

大舞台を使いこなせる男たち
この大舞台の使い方に感動したのは、西野亮廣さんが二人目です。
大舞台での声の出し方や、間の使い方、視線誘導、空間掌握、そしてTVではおもしろさが半減してしまう、完全舞台芸人…
そう、もう一人は綾小路きみまろさんです。


綾小路きみまろさんは、どんなに大きなステージでも装飾は小さなテーブルに花瓶と花だけです。
西野亮廣さんも、そうです。
サーカスも、日本武道館という大舞台でもセットを真ん中に凝縮した小さなステージにしています。

綾小路きみまろも声のデカさ、声の張り、間の使い方などテレビでは伝わらない技術を持ってます。
綾小路きみまろのステージはテレビで見るより、何倍もおもしろいです。

さて、本日僕が伝えたことはただひとつ。


なんか似てる二人