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クリープハイプ「キケンナアソビ」歌詞の意味と“クズ”の美学を考察する

みんなのかめぴょん

クリープハイプといえば、とにかく声が高い印象がありますよね?

ボーカルの尾崎世界観さんの、独特な歌い方にねっとりとハマる人が続出しています。

ですが、クリープハイプの魅力は、歌声だけじゃありません。

鮮烈な言葉選びも、聴く人の心の奥底に潜む感情をねっとりと絡め取ってくるバンドです。

その中でも「キケンナアソビ」という曲は、背徳感をまとった楽曲で、あなたにも強烈な印象を残してしまったのでしょう。

だから、このブログを読みに来たんですよね??

今回は、「キケンナアソビ」の歌詞の意味を深く掘り下げ、「クズ」というキーワードを軸にそのテーマを考察していきます。

クリープハイプ「キケンナアソビ」─歌詞の意味と“クズ”の美学を考察する─

「キケンナアソビ」の歌詞には、後ろめたさと快楽、そして自己嫌悪が交錯する複雑な感情が詰まっています。

クリープハイプのキケンナアソビがクズすぎる理由①やめたくてもやめられない“遊び”

冒頭から〈どうせバレるのに嘘をついて〉という一節が登場し、関係の破綻が見えていながらも、その場しのぎの嘘にすがってしまう姿が描かれています。

さらに〈どうせすぐ飽きるのに欲しがって〉というフレーズは、手に入れたところで満たされないと分かっていながらも、求めてしまう愚かさを表しています。

この「遊び」は、決して軽い恋愛ゲームではありません。

自分自身の理性やモラルを試すような危うい関係であり、やめたいのにやめられない、やめた方がいいのに足を踏み入れてしまう、そんな禁断の衝動が歌詞全体を貫いています。

### 「クズ」であることを自覚する主人公

歌詞の中で何度も描かれるのは、自分自身の弱さや卑怯さに対する強烈な自己嫌悪です。

たとえば〈後で泣くくせに笑ってる〉というフレーズは、笑顔の裏に隠れた後悔や悲しみを暗示しています。

表面上は軽やかに振る舞いながらも、心の奥では「こんな自分はクズだ」と感じているのです。

クリープハイプの楽曲にたびたび登場するのは、正しくもなく、誇れるわけでもない人間のリアルな姿です。

「キケンナアソビ」に登場する主人公もまた、正しいと分かっている選択肢を選べず、弱さに流される自分に苛立ちながら、それでも抗えない衝動に身を委ねています。

〈どうせ最後は傷つけて〉という一節には、そのどうしようもない自己矛盾と諦めの感情が滲んでいます。

クリープハイプのキケンナアソビがクズすぎる理由②嘘と本音、表と裏のねじれた感情

「キケンナアソビ」の歌詞には、「嘘」という言葉が印象的に繰り返されます。

〈どうせバレるのに嘘をついて〉という冒頭の一節だけでなく、全編を通して、嘘と真実の間で揺れる心情が描かれています。

しかしこの「嘘」は、相手を騙すためのものではなく、むしろ自分自身の弱さや醜さを隠すため、自分自身に対してついてしまう嘘なのです。

〈バレないようにまた嘘をついて〉という一節に象徴されるように、主人公は負のループに陥っています。

嘘をつき、後悔し、それでもまた嘘をついてしまう。この終わりのないループこそが、「キケンナアソビ」の持つ虚無感と背徳感をより一層際立たせています。

クリープハイプのキケンナアソビがクズすぎる理由③危険だからこそ惹かれてしまうもの

「キケンナアソビ」というタイトルが示すように、この楽曲の中心にあるのは“危険”という感覚です。

しかしそれは暴力的な危険や外的な脅威ではなく、自分自身の理性や倫理観を揺さぶる内的な危険です。

〈どうせダメなのに欲しがって〉という歌詞が示す通り、主人公はその危険さを理解しながらも、そこに強烈な魅力を感じてしまっています。

人はなぜ危ういもの、壊れやすいものに惹かれるのでしょうか。それは「危険」であるがゆえに、その一瞬一瞬が強く輝いて見えるからです。

「キケンナアソビ」は、誰しもが持つそうした本能的な衝動を鮮やかに描き出しています。

クリープハイプのキケンナアソビがクズすぎる理由④救いのない、だからこそリアルな物語

「キケンナアソビ」の歌詞には、明確な結末や救済が用意されていません。

〈どうせ最後は傷つけて〉と歌う主人公は、その先にある破綻や別れを予感しながらも、今この瞬間を手放せずにいます。

それはまるで、ゴールの見えない危険な道をただ歩き続けるような感覚です。

この中途半端さ、救いのなさこそが「キケンナアソビ」のリアルさであり、人間の弱さの象徴です。

だからこそ、多くのリスナーがこの曲に心を揺さぶられるのです。決して他人事ではなく、誰の中にもある「クズさ」を突きつけられるからです。

まとめ─クズという弱さを抱きしめる歌

「キケンナアソビ」は、「クズであること」を肯定する歌ではありません。

しかしその一方で、「クズ」である自分を完全に否定するのでもなく、それを正直に見つめています。

クリープハイプはこの曲を通じて、誰もが抱える弱さや矛盾に目を向け、それでも生きていく人間の姿を描いているのです。

背徳感、虚無感、そしてどうしようもない衝動。それらが交錯する「キケンナアソビ」は、聴く者の心に痛みを伴って刺さる、まさにクリープハイプらしい楽曲だと言えるでしょう。

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おもしろブロガー
42歳のただのおもしろ会社員です。
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