やなせたかしと西野亮廣の類似点【ほんやのポンチョの秘密に迫る】
どうもこんにちは。
キンコン西野亮廣のファンのかめぴょんです。
僕は勝手に西野亮廣を偉人と比較シリーズと言うのをやっていまして過去にこんなのを書いています。
そのお相手はやなせたかしさんです。
やなせたかしさんはアンパンマンの作者で有名な作家さんになりますが、彼と西野亮廣さんがいったいどのように似ているのか??
共通点は「むちゃくちゃ泣ける歌を作っている」事です。
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]え?
二人とも泣ける歌なんてあったっけ?[/chat]
と、思うかもしれません。
その二人の泣ける曲とは
やなせたかしさんの
「アンパンマンのマーチ」
西野亮廣さんの
「ちんぷんかんぷんとんちんかん」
それでは比較していきましょう。
やなせたかしのアンパンマンにかける思い
やなせたかしさんのアンパンマンのマーチに込められたの秘話というのがありまして、そちらだけでまるっと一本ブログが書けます。
と、言うより既に僕が書きました。
https://kamepyonblog.com/anpanman-meaning
[box02 title=”ざっくり言うと”]・アンパンマンのマーチは「特攻隊の志願兵」だった弟のために作られた
・ヒーローとは敵と戦うことではなくて「献身」と「愛」である
・正義はいとも簡単に覆る。日本の正義のために戦ってきたが「敗戦」をきっかけに「悪魔の軍隊」と呼ばれる体験をした[/box02]
こんなにも重たいメッセージが込められた歌詞であるのに非常に軽やかなメロディで構成されています。
特に「そんなのは嫌だ」と言うフレーズに込められた想いは相当なものです。
こんなにも重たいメッセージがあるなら、僕が作詞作曲したら「ちょうど一年前に」でスタートするかもしれない。
ですが、そんな「この道を通った夜」感は微塵も見せずに、歌詞本来の意味とは裏腹に誰もが明るくなるような幸福感漂う曲になりました。
そう、ココが今回のポイントです。
[box03 title=”二人の共通点”]
悲しい歌を明るく伝える[/box03]
ほんやのポンチョは子ども向け??
西野亮廣さんはお笑い芸人の枠は飛び越えて(正確には既にお笑い芸人は辞めています)絵本作家としても既に名を馳せています。
代表作として「えんとつ町のプペル」がありますが、西野亮廣さんは2019年11月現在で6作品の絵本を出版しています。
そして、今回取り上げたいのが「ほんやのポンチョ」です。
にしのあきひろさんの作品の特徴は「絵がメチャクチャキレイ」なのと「文字が多い」と言うのがあります。
※絵本作家としては「にしのあきひろ」とひらがな表記です。
一般的な言い方をすると「子ども向け」ではありません。
よく西野亮廣さん本人も
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]子ども向けなんですか?[/chat]
と、聞かれる事が多いようです。
そこで西野亮廣さんはこう答えています。
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]子ども向けかどうかは子供が判断するものです。
僕が子どもの頃はやはり大人たちは丸くてフワフワしてカラフルなものを僕の年齢に適していると勧めてきましたが、僕は宮崎駿さんが描くオウムや宇宙戦艦ヤマトや戦闘機とかの造形美をムチャクチャカッコイイと思ってみていました。
大人が言っている子ども向けという言葉は「子どもはこう言うのを好きであってほしい」という願望です。
子どもは僕らが思っているよりずっと大人ですよ。 [/chat]
うん。
カッコイイ。
シンプルに言っていることカッコイイ。
確かに僕も子どもながらにトップガンと言う映画が好きで、それに出てくるF-14と言う戦闘機を粘土で作ったりしていました。
そして、ほんやのポンチョはそんな「にしのあきひろ」さんが作った子ども向け絵本です。
全然言ってくる事と違う!
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ほんやのポンチョは文章も少な目ですし、五七五調でリズミカルで子どもでも読みやすくなってます[/chat]
文字が多いのが特徴じゃなかったんですか??
あれ?主題歌とストーリーに因果関係がない!!
そして、ほんやのポンチョには主題歌があるんです。
それがコチラです。
3分程度の短い曲なのでぜひ聞いてみてください。
そして、この曲こそが僕がやなせたかしさんとの共通点だと思っている点です。
歌詞はコチラです。
聞いてもわからぬちんぷんとん
見てもわからぬかんぷんとん
ヘイホー声を聞かせとくれ
君の心を見せておくれちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
おっぺけーぺっぽっぽー!
おっぺけぺーのぺー!美味しいご飯を食べたいな
聞いてもわからぬちんぷんとん
見てもわからぬかんぷんとん
ヘイホー風よふいておくれ
僕らのうたをのせておくれちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
おっぺけーぺっぽっぽー!
おっぺけぺーのぺ!かわいいあの子に会いたいな
ちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
おっぺけーぺっぽっぽーのおっぺけぺーのぺー美味しいご飯を食べたいな
美味しいご飯を食べたいな
はい、軽やかなメロディで可愛らしいですね。
うちの子どもたちもよく歌っています。
さて、ほんやのポンチョを読んでいただければわかりますが
この歌はストーリーと全く関係ないんですね。
[box05 title=”ほんやのポンチョのざっくり内容”]・ポンチョは本屋さん
・本を読んで気になるところをメモしてる
・ある日女の子がやってきた
・ポンチョの本を読んでみた
・読み手のメモがついた本が面白いと気づく
・なんやかんやあって本屋が燃える
・ポンチョの行動に一同びっくり!
(ここはネタバレしてほしくないから読んで!)
・みんなが古本を持ってくる
・ポンチョのしるしをつけた「しるし本」ができる
・読者の価値を売る「しるし書店」の完成
[/box05]
では、アンパンマンのマーチ同様にストーリーと全く関係ない歌詞にはどんな意味があるのでしょうか??
嘘だろ!?重すぎる歌詞の意味!!
まず裏話からいくとこの歌は、とても可愛いく子ども向けなメロディにできています。
そして、それは当時ものすごく高い評価を得ていて、とある団体が全面的に推しだすという話がありました。(これ以上はオンラインサロン内の秘事なのでお伝えできません)
しかし、直前になって白紙になりました。
それはなぜか?
歌詞の意味が重すぎるからです。
以下関係者との会話です(かめぴょんの想像含む)
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]いやー素晴らしい曲ですね。[/chat]
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ありがとうございます。[/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]ちなみにこの歌にはどんな意味が込められているのですか[/chat]
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]はい。
福島原発事故の時に東京電力の説明を聞いているおじいさんがモデルになっています。[/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]へ?[/chat]
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]へ?
いやだから、福島原発事故の…[/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]それはちょっと色々と問題があるかと…[/chat]
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]あ、何か問題がありますか?[/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]ええと、歌詞を原発事故を連想されるとこを変更していただくわ…[/chat]
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]あ、じゃあ結構です。サヨナラ。[/chat]
僕はこの一連の流れを当時のオンライサロンで見ていましたが心の底から
そこは嘘ついてもいいじゃん!
言われなきゃわかんないだから
と思ってました。
だって、こんなにも素敵な歌がリリースされる機会を失ったわけですから。
でも、西野さんは
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]僕が作っている「絵本」の多くはクラウドファンディングという「信用を換金する」する仕組みで作っています。
そして、信用を得るために僕がやらなきゃいけなかったのは嘘をつかない事です。
そのためには嘘をつかなきゃいけない環境に身を置いてはいけなかったんです。
嘘は感情ではつくのではなく、環境によって嘘をつかされるのです。
例えば僕が「グルメ番組」に出ない理由は「不味くても美味しい」と嘘をつかなきゃいけない環境に遭遇するからです。
一見「グルメ番組にでない(嘘をつかない)」と「クラウドファンディング(製作費を得る)」は無関係に見えますが、作品をお客さんの手元に届ける導線を考えると、実は地続きなんですね。
[/chat]
(どっかの講演会で言ってた。講演会行き過ぎてどこだったか忘れた)
理屈はわかるけど実行しますか??
Aメロを読み解いていこう
では原発事故になぞらえて読み解いていきましょう。
聞いてもわからぬちんぷんとん
原発事故についての東京電力の説明を聞いている被災者の方の気持ちです。
見てもわからぬかんぷんとん
メディアから流れる情報を見ても何も実態がわからない気持ちです。
ヘイホー声を聞かせとくれ。
君の心を聞かせとくれ。
建前ばかりの説明ではなく、本音を話してくれと言う被災者の気持ちです。
ちんぷんとんかんぷんとんちんぷんかんぷんとんちんかん
もう誰のなんの声を信じていいかわからないという意味です。
世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
事故から何日経っても自分の置かれている世界は何がなんだかわからないと言うことです。
おっぺけぺーぺっぽっぽーのおっぺけぺーのぺー
ここは語呂合わせな気がするでしょ?
実はこのおっぺけぺーにも意味があるんです。
それは後述します。
おいしいご飯を食べたいな
これはネットでは
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]あんまりストーリーと関係ないけどポンチョは巨漢だからなんらかの関係があるだろう[/chat]
という考察を見たことがありますが、違います。
避難生活を余儀なくされた方の心の声なんです。
避難所生活で不安の中で暮らしている方の悲鳴ですね。
当たり前の日常で食べるご飯が一番美味しくて、日常に戻りたいという悲鳴でしょう。
なぜこんな歌詞を書けるかというと西野亮廣さん自身阪神淡路大震災の被災者だからです。
Bメロを読み解いていこう
聞いてもわからぬちんぷんとん
見てもわからぬかんぷんとん
ここは繰り返しです
ヘイホー風よ吹いておくれ。
これはこじつけかもしれませんが
この当時「放射能よ風で流されてくれ」という声がありましたね。
ですがその次の歌詞が
僕らの声を届けてくれ
戻りたいという声よ届けてくれという意味ですね。
(放射能と風は歌詞には関係ない気がします)
ここからは繰り返しですね
で、その後歌詞が変わります。
先程は美味しいごはんを食べたいな
でしたが、
かわいいあの子に会いたいな
ポンチョは恋愛でも出会いも別れもありません。
かわいいあの子なんて出て来やしません。
いや、出てきますが別に会えない関係では全くありません。
この歌詞が意味する事はモデルのおじいさんが「被災地に残してきた牛に会いたい」と言っていたことなんです。
問題の「おっぺけー」とは??
さて、含みを残してしまいましたおっぺけぺーですが
これは単に語呂がいいとかではなく、明治時代の流行歌に「おっぺけぺー節」と言うのがあったんです。
内容は、政治を皮肉る演説歌です。
それを歌っていたのは、川上音二郎と言う方です
なんと!!
逮捕歴180回以上の人なんです。
当時は現在のような思想の自由はなかったので、反政府的な思想の発言を持つだけで罪とされていました。
反町隆史もびっくりするくらい言いたい事も言えない世の中だったようです。
やはり、川上音二郎は言動が原因で何度も逮捕されてしまうのです。
そこで考えたのが「芸にしてしまえばいい」だったのです。
そして、おっぺけぺー節はむちゃくちゃ社会風刺をした直後に「おっぺけーぺっぽぽー」とおちゃらけてしまうという事をやったんです。
そしたら、政府に反感を持っている人たちを中心に爆発的に流行したそうです。
ですが、政府は取り締まろうにも
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]よくわかりませんがおっぺけーっていうフレーズがなんか面白くて、意味はよくわかりませーん[/chat]
と言われれば取り締まりようがないわけです。
さて、ちんぷんかんぷんとんちんかんには、まさか福島原発問題という社会的な風刺な歌詞であり、おっぺけぺー節という「社会風刺は芸に変えて」という意味も潜ませる二重、三重にも仕込んだとんでもない歌だったのです。
ほら?
もう一度聞きたいでしょ?
ここにリンク張っときますよ。
西野が残した二つの疑問
更には、西野氏はこんな言葉も残してます。
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ほんやのポンチョがこんなもんで終わると思うなよ!![/chat]
この言葉を聞いた時に僕は二つの大きな疑問を持ちました。
ひとつ目の疑問は、西野氏の絵本のシリーズは実はすべて世界観が統一されているんです。
例えば、オルゴールワールドに出てきたサンポーニャと言うキャラがえんとつまちのプペルに出てきたりと、世界が繋がっているんですね。
その証拠にポンチョも最新作「チックタック~約束の時計台~」に登場しています。
これは単なる偶然ではないのですね。
となると、ポンチョの本屋が燃えた原因は謎のままです。
そして、チックタックには火の鳥と言うものが登場します。
そして、火の鳥が象徴しているものは何かと言うと爆撃です。
ほんやのポンチョではなんだかよくわからないけど燃えちゃったけど
今後西野さんの絵本が続いていくと、なぜポンチョの街が燃えたのかという連続性があるのだと思われます。
でなければ
[chat face=”ニシノ.jpeg” name=”西野亮廣” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]こんなもんで終わると思うなよ![/chat]
なんて言わないでしょう。
そして、もう一つの大きな疑問が、なんで金出して絵本買っている僕がこんな攻撃的な言葉を言われているのかと言う点です。
結構作品にお金出してます。
理不尽すぎます、謝ってください。
まとめ
アンパンマンのマーチに込められた深い意味も、西野亮廣氏の作ったちんぷんかんぷんとんちんかんに込められた深さも相当なものです。
お二人の作品に掛ける思いは悲しみを背負っていますが、アンパンマンも西野作品もキチンとハッピーエンドになり、多幸感あふれる作品になっています。
悲しいものを悲しいまま伝えない。
これがお二人の類似点だと僕は思います。
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