ジャックと豆の木の教訓はひどい!でも本当の意味はかなり深かった!

皆さんもジャックと豆の木という童話を読んだことがあると思います。
僕も小さい頃に読みましたが、今では僕が親になり子どもに読み聞かせていますがツッコみどころのオンパレードです。
オンパレードどころかエレクトリカルパレードクラスのぶっ飛び具合です。
さて、僕らは一体ジャックと豆の木の何を教訓にすればいいのでしょうか?
よく思い出してください?
あのひどいストーリーから僕らは何を教訓にすればいいのでしょうか?
童話には教訓と言うものが含まれています。
「3匹の子ブタ」なら、オオカミが来るからめんどくさがらずに丈夫な家を作ろう。
「7匹の子ヤギ」ならオオカミが来るから家の鍵をむやみに開けちゃいけない。
「赤ずきんちゃん」ならオオカミに騙されちゃいけない。
「オオカミ少年」なら嘘つきすぎるとオオカミが来ても信じてもらえないとかですね。

最後まで読んだら、あなたの価値観が変わりますよ
ジャックと豆の木のあらすじ
説明不要かと思いますが、念のためあらすじを書きます。
皆様も騙されたと思って、曇りなきまなこで見定めてみてください。
ジャックと言う少年が母親に言われ、年老いた牛を売りに行くところから始まります。ジャックは、道中におじいさんに声を掛けられ「不思議な豆」の話を聞きます。
そして、そのおじいさんに「その牛と交換してあげよう」と持ち掛けられ、豆と牛を交換します。
そして、家に帰ったら母親は大激怒です。
不思議な豆を窓から放り投げます。
次の日、天まで伸びる豆の木が育っています。
ジャックは母親に言われ、その豆の木を登っていきます。
遂に雲の上まで行き、大男が住んでいる家にたどり着きます。
そこで大男の奥さんに出会い「大男は人を食うバケモノ(オーガ)だから隠れなさい」と言われます。
奥さんにかくまってもらいながら、大男が寝ている隙にジャックは「金貨と銀貨」を盗んで家に戻ります。
味をしめたジャックは再度大男の家に忍び込み「金のたまごを産むニワトリ」を盗んで家に戻ります。
更に、もう一度忍び込んで今度は「歌う竪琴(ハープ)」を盗みますが、盗んでいる最中にハープが歌い出してしまい大男に見つかってしまいます。
ジャックは必死に逃げて(しっかりハープはもったまま)、下界にたどり着きます。
下で母親と一緒に斧で豆の木を倒し大男を殺します。
そして、物語の最後は「金貨、銀貨、金のたまご等で裕福に暮らしましたとさ」です。

ひどいですよね?
そして、奥さんが不憫でなりません…
ジャックと豆の木は諸説色々マイルドになっている
皆様が読んだことのあるジャックと豆の木は、どのバージョンかわかりませんが大筋が上記の内容かと思います。
しかし、ひどい内容ですよね?
ジャックと豆の木を漢字四文字に要約すると強盗殺人です。
ですが、最近の「ジャックと豆の木」では、豆の木を登っている最中に妖精に出会い
[chat face=”woman1″ “align=”right” border=”red” bg=”red” style=”maru”]この上にいる大男の宝はジャック…
あなたの父親のものです。
そして、あなたのお父さんは大男に食わて死んだのです[/chat]
と言ってきます。
これで強盗殺人の大義名分が出来ました。
仇討ちです
ジャックと豆の木とは弔い合戦だったのです。
母親さえ教えてくれなかった「父の財宝と死因」を、今日会ったばかりの妖精に聞かされて、それを信じ盗みに行くという大胆な行動に出ています。
まるで「オレだけど、今日中に示談金を払わないと捕まっちゃうんだ」と言う電話が来て、それを信じてATMに向かうくらい大胆な行動です。

通常の状態であれば信じなかったでしょうが、やはり上空は酸素が薄いのでしょう、おそらくこれが登山家が体験すると言うクライーマーズ・ハイというやつなのでしょう。
ただ、ジャックは酸素が正常な状態でも「牛と豆を交換する」という、牛安・豆高(うしやす まめだか)のひどい取引をしてしまうような男なのであなどれません。
ジャックと豆の木には続きがあった
時代に合わせ諸説マイルドになったとはいえ、大筋のストーリーが強盗殺人なので僕らはここから何を教訓にすればいいのかは、やはりわかりません。
気になってGoogleで調べましたが、僕以外にもやはりジャックと豆の木の教訓がわからないという疑問を持った方はたくさんいました。
中には「めげずに頑張ると言う事を学ぶと言ったところでしょうか…?」みたいな超無理やり論もありました(書いている本人も無理やりだと感じている様子でした)。
ですが、やはりその辺が限界なのだと思います。
やれたからやり返すわけではなく、一方的に盗みを働いてバレたら殺すという男がジャックです。
もはや
★切り裂きジャック
★ジャック・ニコルソン
★ジャックと豆の木
と、ジャックがつけばなんでも怖くなるような気さえしてきました。
(画像:ジャック・ニコルソン主演「シャイニング」より引用)
もしかして、ハイジャックとかバスジャックのジャックってそういう意味なのではないかと思えてしまったりしてしまう。
しかし、ジャックと豆の木には続きがあったのです。

そりゃ、あのまま裕福に暮らすという終わりはないよね!
【その後】
ジャックと母親は、盗んだ金貨・銀貨を使い果たしました、そしてニワトリもなぜか金のたまごを産まなくなり、ハープも歌う事はなくなりました。
しかたがないので、ジャックと母親は真面目に働くようになりました。
やはり、人から奪ったものでは幸せにはなれないと言う事を二人は学んだのでした。
おしまい

続きが全然納得いかないのです。
人から奪ったものでは幸せになれないって、ジャック親子に言われたくはないのです。
これが教訓だと言うのでしょうか?
このモヤモヤをどのように言語化していいのかわかりませんが、皆様も全然納得いっていないと思います。
僕たちはいったい「ジャックと豆の木」から何を教訓にすればいいのでしょうか?
新考察「ジャックと豆の木」の本当の意味
僕はジャックと豆の木は、サイコパス童話だと思って読んでいました。
しかし、この年齢(39歳です)になるとものの見方が広がっていくわけです。
僕としては新たな解釈を見つけました。
もったいぶらずに短くまとめますのでお付き合いください。
まず、ジャックと豆の木が書かれたのは1890年に43編からなる「イングランド民話集」の中におさめられた作品です。
では1890年代のイングランド(イギリス)は、どのような社会情勢だったのでしょうか??
それは「植民地問題」です。
世界では、強い国が領土拡大のため植民地支配が盛んに行われていたのです。
植民地とは簡単に言うと「侵略によって取得した海外領土」です。
それは略奪や殺人がすぐ隣にある世界と言う事です。
あれ?

そうなんです。
実は作者のジョセフ・ジェイコブス氏は植民地支配をしている帝国主義に疑問を持っていた人物なのです。
僕らはこの本から「他者から奪い取った富では、幸福を得る事は出来ない」と言う事を読み解かなければいけなかったのです。
しかし、僕はこう考えます。

僕たちはいい時代に生まれたと言う事を、ジャックと豆の木を読んで再確認しましょう。
そして、金の卵より現実的にお金を増やす方法を模索しましょう!
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