ダメ男と別れない?判断ミスをさせる不都合な真実!サンクコスト効果とは?
みなさんは「行動経済学」ってご存知ですか??
[box02 title=”このブログでわかること”]・ダメ男とは今すぐ別れた方がいい
・松本潤は超イケメンである
・こうやって人は重要な判断ミスをする
・かめぴょんはこういうことを面白いと感じている[/box02]
一応、経済学の話なので小難しい内容ではあるんですが
「あー、わかるわぁー」
「あるあるじゃーん」
と、なる内容ばかりです。
行動経済学は、その研究結果がノーベル経済学賞を受賞しています。
行動経済学の何がノーベル経済学賞を受賞する程の理論なのかというと、今までの常識とされていた伝統的な経済学理論が、どうやら現代では通用しなくなっているらしいぞと言う事に気が付いた3人がいるんです。
2002年受賞「プロスペクト理論」
【ロバート・シラー】
2013年受賞伝統的な経済学にの仮説に反するアノマリーについての研究者
【リチャード・セイラー】
2017年「ナッジ理論」
こんなにもマジメなテーマですが、書き手が「おもしろ長文ブロガー」のかめぴょんなので、ふざけてるのか真面目に書いてるのかわからなくなるような文章をお届けします。
おそらく2000文字で伝わりますが、6000文字ありますので最後までお付き合いいただけると幸いです。
行動経済学と経済学の違いってなに?
皆さんも「アダム・スミスの神の見えざる手」とか聞いたことがあると思います。
国富論と言う本で使用された言葉であり「経済学の始まり」と言えます。
その後、色々なエコノミスト達が、あーでもない、こーでもないと、経済について議論をしていきます。
まず、第一の疑問なんですが「経済学者」の事をエコノミストって言います。
エコって聞くと、僕ら日本人は「環境に優しい」とか「節約、倹約」というイメージになりますよね?
#節約・倹約という意味もあります
そんでもって、アダム・スミスは経済の父と言われており、その他にもマルクスや、ケインズというのを聞いたことがあると思います。
マルクス主義なんて、日本に入ってきた時は、大学生がヒャッホイヒャッホイして、火炎瓶投げたりしていました。
経済について語りだすと、これまた長くなるんですが、メチャクチャ短く「経済学」と「行動経済学」の違いを説明します。
[box04 title=”経済学が定義する人の行動”]人は合理的にお金を使う。[/box04]
[box04 title=”行動経済学が定義する人の行動”]多くの人は非合理的にお金を使う。[/box04]
皆も絶対に非合理的な選択をしがちです!
人間だもの!
合理的な行動が基本の「経済学」
アダム・スミスは国富論でこう言いました。
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]価格というのは、市場の需要と供給で決まります。
仮に個人が私的利益を追求したとしても神の見えざる手が働き、おのずと調和されるのです。[/chat]
中学校の社会の授業で習ったやつですね。
確かに緊急事態宣言の時には、品薄だったマスクが神の見えざる手によってバカみたいに高い値段になりました。
その後、僕のように顔が大きめの人に着用不能な小さいマスクが安倍の見える手によって配布された後に、使用される事なく人の手により廃棄されそうになりました。
そして、アダム・スミスは、こう言い切っているのです。
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]人間は経済において、常に合理的な判断をしていくものだ[/chat]
決めつけです
「男女の友情は絶対に成立しない!」と言い切る男に似ています。
アダム・スミスさんも、こんな感じで人を決めつけめてるのです。
必ず神の手によって調和がなされるのだ。
人間とはそういうものだ。
これは男女の友情に例えると…
必ず俺の股間によって調和がなされるのだ。
男とはそういうものだ。
と、言っているようなものです。
女性と二人っきりになったとて、普通に振る舞える非合理的な男も世の中にはたくさんいます。
男女の友情は絶対に成立しない!!と言っている人(男女ともに)は「あなたの股間じゃ、成立しないだけ」が答えなのです。
世の中に確実に「非合理的な行動」がある
さて、アダム・スミスの話に戻りますが「価格が需要と供給」で決まるとするならば、フェラーリや、ロールスロイスはどうしてあんなに高いんでしょうか??
確かに、そうですね。
フェラーリは乗ることもよりも、オーナーであることに価値が生まれています。
ですが、経済学の理論というのは
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]そういうフェラーリ買うような人は、まぁ一旦無視してほとんどの人は合理的に動く[/chat]と定義づけました。
つまり、1個100円のお菓子が、3個で280円なら人は必ず3個買うと考えられていました。
ただ、アダム・スミスという男は「男女の友情は成立しない」とか、人をひとくくりに決めつけてくるやつなので…
アダム・スミスと言う男は、人をこう決めつけました。
・人は超自制的である
・人は超利己的である
アダム・スミスが思う「人間」というのは…
[box03 title=”経済学における人の行動の定義”]1円でも安い店で買い物をしようとして(超合理的)
損は絶対にしたくないから無駄遣いはしなくて(超自制的)
自分が得をするなら、他の人はどうでもいい(超利己的)[/box03]
アダム・スミスなんかあったのか??
そして、この想定された人は「ホモ・エコノミクス=経済人」と名付けられました。
人間はもっと「理不尽」である
伝統的な経済学は、こう言う人(ホモ・エコノミクス)を想定した学問だったのです。
でも、皆さんはこんな経験はありませんか?
・二日酔いになるのがわかっているのに飲んでしまう事
・大人なのにすみっコぐらしのクリアファイルがもらえると言う理由で、松屋で「とんかつあげあげセット」を注文してしまう事。
僕達消費者はアダム・スミス達が想定した「ホモ・エコノミクス」では説明がつかないような行動をとるのです。
そして、人間の経済活動を【経済学+心理学】で紐解いていく学問が「行動経済学」なのです。
行動経済学で
なんだか、小難しい話になりそうですが、今後行動経済学についてはシリーズ化していこうと考えています。
「フレーミング理論」「アンカリング理論」「ハロー効果」「プラシーボ効果」等、いわゆる営業テクニックとして使われてきた心理学があります。
つまり「お金に関わる心理学(買わせる技術)」ですね。
それを、キチンと経済学と混ぜているのですが行動経済学なのですが(今後全部説明していくね!)
今回は、行動経済学のなかで「サンクコスト効果」と言うものに注目してもらいたいのです。
[box02 title=”サンクコスト効果とは”]更に投資しても無意味だし、なんなら損失は増えるばかりなのに、人間ってのは合理的な判断が出来なずに無駄な投資をし続ける[/box02]
一言で言うと「わかっちゃいるけどやめられねぇ」というやつです。
そして、この「サンクコスト効果」が発動していると、人間はメチャクチャ重要な判断ミスをしてしまうということなのです。
なので、自分がなにか重大な判断をくださなきゃいけない時には
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]この判断にはサンクコスト効果の影響は受けていないか??[/chat]
と、キチンと「ゼロベース思考」で向き合う必要があります。
この時に「サンクコスト効果」という概念を知っていれば、判断を正しい方向に修正できます。
サンクコスト効果というを知らなければ軌道修正すらできません。
サンクコスト具体例
アダム・スミスさんが言うところの経済人(ホモエコノミスト)は、人間は合理的に活動すると決めつけてますが、「人間というのは感情の生き物なので、実際そんなことないよね」ってことです。
例えば、こんなことありませんか??
コレも立派なサンクコスト効果なのです。
あなたは気がついてたはずです。
300円くらいの時に「あ、これもう無理だな」って。
でも「今辞めたら300円が無駄になってしまう…」というサンクコスト効果が発動してしまい、お金をつぎ込んでしまうのです。
ホモ・エコノミストだったら、辞めるはずなんです。
合理的に考えてUFOキャッチャーはコスパが悪いと言う事で、やらないはずなんです。
きっと、パチンコなんかもそうなんでしょう。
アベノマスクはサンクコストの塊
先ほど例をだした「アベノマスク」ですが、完全に間違ったわけですよね?
でも、あの時って本当にマスクがどこにも売っていなくて「布マスク」には、本当に価値があったので、僕はアベノマスクは的確な判断だった思っています。
あの後、マスクが普及したから価値が下がっただけで、あのままマスクが手に入らなかったらアベノマスクの価値は上がったはずです。
ですが、アベノマスクの価値は上がった時は国民の危機なので、上がらなくてよかったのです。
ですが、問題はその後処理だったのです。
ここに「サンクコスト効果」が働いてしまったのです。
サンクコスト効果が働くと、人は重要な判断を間違えると言うやつです。
皆さんならこの問題をどう解きますか??
[box03 title=”マスク、あなたならどうする?”]・廃棄なら6,000万円
・欲しい人に配送なら10億円
・保管料12億(年間)[/box03]
ここで発生するのが「もったいない」という事です。
日本人の「呪い」とさえ思っていますが、その呪いの正体は「サンクコスト効果」です。
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]せっかく作ったのにもったいない![/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]キチンと使えれば経済効果もあるはずだ![/chat]
しまいには「こんなに費用が掛かるなんて責任問題だ!責任の所在をハッキリさせよ!」と、さらに無駄な時間(コスト)を、掛けてしまうわけです。
ゼロベースで考えてください。
作った事は仕方ないし、あの頃は本当にマスクが必要でした。
でも、今いらないじゃん。
ダメ男と離婚しないのはサンクコスト効果!
サンクコスト効果と言うのは「辞め時を間違える」と言う事です。
で、ここがもっとも重要なんですが、サンクコスト効果がある状態で判断した決断は基本的に間違っています。
皆さんのまわりでもいると思いますし、もしかしたらあなたがそうかもしれませんが、この事例よく聞きませんか??
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]なんで、こんな男と結婚したんだろう…[/chat]
これはサンクコスト効果による判断ミスなのです。
モラハラや、DVや、マザコンや、金遣いに荒さや、女グセの悪さという「え?付き合っている時に気が付かなかったの?」と言う諸問題については、僕が会った多くの女性はこう言います。
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]結婚したら変わると期待した[/chat]
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]父親になれば変わると期待した[/chat]
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]今思えばそういう節はあったけど、ここまでだとは思わなかった[/chat]
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]プロポーズ
あの日に戻って
断りたい[/chat]
そうなんです。
多くの女性は「うっすらわかっていたけど、なんか結婚しちゃってる」のです。
これはホモ・エコノミクス的(合理的)に見たら「そんな男やめておけよ」である。
キムタク風にいったら「俺じゃだめかい?」である。
正しい判断をさせない「サンクコスト効果」
では、どうして合理的な判断ができなかったのでしょうか?
多くの人は「結婚適齢期からの焦り」と答えるでしょう。
焦りの原因は、自分の結婚意識とは無関係に「女性の結婚適齢期は男性とは違う」「女性は出産適齢期もある」という社会的圧力を掛かっている事に加え、小さい頃なんとなく「女の幸せは結婚」みたいな教育を刷り込まれたせいもあるでしょう。
更に、ムカつくオジサンは
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]求められるうちが華だぞ[/chat]
という、とんでもないセクハラとマウントという、マッスルドッキング並みに合わせ技を出してきたりするので焦りから怒りに変わるのはいたしかたありません。
ですが、原因は「焦り」ではなかったのです。
恋愛における「サンクコスト効果」
特に難しい話ではないですが「付き合った時間がもったいない」と言うシンプルな理由です。
時間(コスト)は取り返すことができません。
ダメ男に使ってしまった時間は決して返ってきません。
この「ダメ男に使ってしまった、二度と戻らない時間」がサンクコスト(埋没費用)になっているのです。
[box02 title=”おさらい:サンクコスト効果とは”]更に投資しても無意味だし、なんなら損失は増えるばかりなのに、人間ってのは合理的な判断が出来なずに無駄な投資をし続ける[/box02]
これは結婚してからも同様です。
本当は離婚した方がいい結果になると分かっていても
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]こどもには父親がいた方がいいよね[/chat]
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]収入の問題もあるし、旦那の事はATMだと思って生きていこう…[/chat]
と、いい周りが「別れた方がいいよ」と言っても「わかってるけど、色々あるんだよ!」となってしまいます。
今までは、その「色々」がもやもやしてましたが、本当にお金の問題なのかは「サンクコスト効果が発動しているか」を、冷静に考える必要があると思います。
僕の友人の思い切りのいい女性は、子どもを産んだばかりで「この男は、子育ての邪魔だ!」と言って離婚していました。
サンクコスト効果の本当の使い方
さて、サンクコスト効果がなんとなく「ダメ男と付き合ってしまった時の心理」みたいになってますが、本来は経済学と心理学から生まれた考え方です。
例えば「お金を払った映画はおもしろくなくても最後まで見ちゃう」とか「ソシャゲのガチャに課金してしまう心理」を指しています。
マーケティングでは、このサンクコスト効果を利用して「小額のお金を使わせる続ける」事で顧客を捕まえます。
ダメ男は、無意識にサンクコスト効果を利用して「時間を使わせる」事で女性を捕まえます。
詐欺でも使われるサンクコスト効果
ちなみに、余談ですが「出会い系サイト」(マッチングアプリじゃなくて、昔の出会い系サイトね)で知り合った女性が「AKBの前田敦子です。実は相談したい事があって…」と、前田敦子を名乗った人に騙された詐欺事件がありました。
普通に考えれば「なんでこんな手口に…」ですが、騙された人は口を揃えてこういうそうです。
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]途中で気がついてはいたけど…
課金を辞めてしまうと、その時点で自分が騙されていたことを認める事になる[/chat]
つまり「騙されたと認めらくないから、可能な限り騙され続ける道を選んだ」と言う事です。
これはサンクコスト効果を利用した詐欺になります。
「嵐の松本です。実は櫻井がやらかしちゃって…、ちょっと相談できる?」だったら騙されたかも。
危なかったよ…
サンクコスト効果のまとめ
人間は意外と「考えて決断しているようで、実は行動経済学的に動かされている」と言う事はよくあります。
今回の「サンクコスト効果」というのは、非常に守備範囲の広い心理効果と言えます。
これを経済的に利用すると、課金系やサブスク系のビジネスモデルが確立されます。
もちろん、悪用すれば詐欺にも利用できる心理学です。
でも、やはりこれは恋愛において最も効果が発動されますよね。
思春期の女子が
[chat face=”woman1″ “align=”left” border=”red” bg=”red” style=”maru”]私の方が先に好きになったのにヒドイ!![/chat]
ひどく理不尽だなぁと、誰しもが思った内容ですが「サンクコスト効果」を思えば説明がつきますよね。
好きになった時間は、彼女にとって「もう取り戻すことのできない投資」だったわけですから。
しかし、もっともヒドイのは、たまにその「取り戻すことのできない投資」を無理やり取り返そうとする男性が現れると言う事です。
それがこれです。
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]は?別れるなら今まで奢った分、全部返して。[/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]え?彼女にならないんだったら奢った分返してよ。[/chat]
[chat face=”man3″ align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]あ、帰る?何んために奢ったと思ってんのよ?[/chat]
奢った分返してって言うやつ!!
最後まで読んでくれてありがとうございます。
嬉しいので、今度お会いしたら飲みに行きましょう。
僕が全額奢ります。
そして後日「いつ返してくれるの?」って連絡します。
皆さんも、重要な決断をする時はサンクコスト効果が邪魔していないか、今一度確認してみてください。
なお、不動産の査定は「別れる前」に済ませておきましょう。
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