ニュースを見ていると「ボロ家ハラスメント」というワードが飛び出しました。
なんでもかんでもハラスメントってつければ…
と、思っていたら、この件は「いや、それハラスメントじゃないでしょ!」…
詐欺じゃん!
という内容でした。
これは、ペット用食品の「CIAO(チャオ)チュール」で有名な、いなば食品で起きた出来事です。
なんと、2024年の春入社予定だった19人の若者のうち「17名」が入社辞退をしたのです。
その原因が、ボロ家ハラスメントということですが、ハラスメントなんて生ぬるい内容ではありません。
画像付きで、解説していきます。
もくじ
ボロ家ハラスメントとは?いなば食品で何が起こったか画像付き解説!
いなば食品に、入社予定(静岡工場に配属予定)の19人には「新築同様の社宅」が準備されるとの説明がありました。
この19人は一般職として入社なので、基本的に「住居の変更を伴う転勤のない社員」に位置付けられます。
つまり、住むところは非常に重要であるということです。
いなば食品の問題①「シェアハウス」と言う名のボロ家
いなば食品では、新入社員のための「独身寮」が提供されます。
しかし、それは「ボロボロの一軒家に3人から4人で共同生活してね」と言うものです。
どのくらいボロボロかというと
雨漏りしているくらいの一軒家です。
昭和レトロとかいうレベルではありません。
週刊文春が、「ボロ家」と報じましたが、それは大袈裟でもなんでもありませんでした。
いなば食品を辞退しました。
昨日文春が出た直後、焦って綺麗な社宅をホームページに載せていましたが、実際はこれです。
私が入った時は冷蔵庫、洗濯機はなしでした。また、エアコンがない部屋には扇風機を支給するとの話でした。
記事には給料は3万減らされた額と記載されていましたが(続く pic.twitter.com/Og6GYnSCCY— がんばる (@XR3OmpH8GE42006) April 11, 2024
いなば食品の問題②HPにある社員寮の説明が盛りすぎてる
いなば食品の公式ホームページにある、「施設紹介」ですが写真がこれです。
こんな新生活を想像して、入社したら雨漏りしている家に住めと言われたどうでしょうか?
どうでしょうかというか、数字が全てを語ってます。
19人中、17人が辞退です!!
こんなの、不動産契約で言えば「重要事項説明違反」です。
築年数も設備もすべて虚偽です。
いなば食品の問題点③給料が「3万円」低かった
入社する時に、新卒予定の方が「給与と休日」を問い合わせました。
しかし
の、一点張りです。
今は、社員が会社を選ぶ時代ですが、いまだに「うちの会社で働けてうれしいだろ」という考えが見えるふるまいです。
いなば食品の問題点④「亡くなった副社長」に罪をなすりつけた
すごいのが、公式の釈明文です。
現在はタイトルが変わっていますが、4月12日には「由比のボロ家騒動について」と、自ら「ボロ家」という言葉を使っています。
しかも、内容が
・副社長が「1月10日に死亡」
・本件の一切の担当責任者だった総務部長がこの入院期間中の詳細な指示が酸素吸入による呼吸困難でほぼできず、空白となってしまいました。
・いままでシェアハウスの改修のほぼ一切は逝去した副社長の担当
・責任者の死亡により作業指示が大変に遅れ
まず、日本語がヤバいです。
死亡ではなく、「逝去」とか「故人」とか使いましょう。
これを、オフィシャル回答としていることろがヤバいです。
まとめ
ボロ家ハラスメントとは、ハラスメントとは言えないくらいのひどい状況でした。
ハラスメントの定義は、「蓄積」と言うものがあります。
小さな嫌がらせが蓄積されて、我慢できなくなります。
しかし、今回のは一撃必殺です。
ただの虚偽説明です。
ただし、いなば食品のちゃおちゅーるが好きな猫に罪はないので、不買はしなくてもいいのかなと思います。
今回の報道でもでてますが、経営者には「女帝」と言われる存在がいるようです。
大きくなった会社は「ガバナンス(社内統制)」が効かなくなったら終わりです。
今はSNSのパワーはすごいです。
今回も、SNSの投稿がきっかけで明るみになった事件です。
バイトテロという、従業者側の問題もありますが、経営者側もSNSの力を見誤っていはいけない事例と言えますね。