昨年からスタートした、新しい漫才の賞レース「THE SECOND(ザセカンド)」ですが、2024年は5月に開催予定となっています。
出場条件が「芸歴16年目以上の漫才師」という新しい縛りの大会となっています。
放送はフジテレビ系列で予定されていて、現在予選が行われています。
さて、Mー1グランプリや、キングオブコントなどで、たびたび問題となるのが「審査員問題」です。
芸人にとって一生を左右する程の大会であるので、審査員がテキトウだったり。一部に肩入れしたりすると、必ず炎上します。
ちなみに、昨年は今話題の「松本人志」さんがスペシャルアンバサダーを務めていました…今年はどうなるのでしょうか?
では、このザセカンドの「審査方法」はよくできていますので、しっかりとご紹介いたします。
もくじ
ザセカンド漫才2024の審査員は誰?
まず、ザセカンドの対決方法はトーナメント方式(勝ち抜き)です。
漫才師同士が1対1の対決をして、駒を進めていきます。
ザセカンドは「8組の漫才師によるトーナメント」なので、優勝するには3回ネタを披露することになります。
結成16年以降のベテラン漫才師だからこそ、「3ネタ」という驚異の数をこなせるわけです。
M-1グランプリは「ランキング方式」で、上位3組による最終決戦があります。
しかし、
審査方法は、漫才師による審査員は一切なしです。
ザセカンドの審査員は誰?①芸人による審査員はいません
ザセカンドの審査のおもしろいところですが、「芸人による審査」はありません。
一般客の100人が審査員となります。
ネットで情報検索をすると、「ザセカンド2024の審査員を予想!」等の見出しの記事を見かけますが…
おそらく、「M-1グランプリ」や「THE MANZAI」と勘違いしているのだと思います。
ダウンタウンの松本人志さんが、スペシャルアンバサダーとして就任されていますが、アンバサダーは「審査員」ではなく、立会人や見届け人といった意味合いの立場です。
松本人志さんって、なんかジャッジするイメージがありますが、ザセカンドについては審査にまったく無関係となっています。
ザセカンドの審査員は誰?②一般人による審査方法
審査員は、一般人100人となります。
まず、一般人100人の前で漫才を行います。
一般人の審査員100人は、スイッチを持っていて、漫才終了後に以下のスイッチを押します。
・とてもおもしろかった:3点
・おもしろかった :2点
・おもしろくなかった :1点
そして、その合計点を争うと言うシステムです。
しかも、「誰が何点入れたか」もキチンとわかる、とても公平なシステムです。
ザセカンドの審査方式いいよね pic.twitter.com/QaM9pyYdMA
— DJかめぴょん@文章がエンタメな人 (@kamepyon529) January 20, 2024
ちなみに、同点だった場合は「3点」が多く入った方が勝ちと言うルールです。
ザセカンドは同点の場合は「3点」が多い方の勝ちとなるルールすごいね。
そんで、実はマシンガンズも284点だったという、ドラマがありました。 pic.twitter.com/XYgUvaHK9U
— DJかめぴょん@文章がエンタメな人 (@kamepyon529) January 20, 2024
この審査方法は、非常に評判がよく、番組放送後のアンケートでも72%の人が「良かった」と評価しています。
テレビを見ている人による、「dボタン」や「インターネット投票」だと、ネタに関係なく「好きだから」と言う理由の推し票で不公平感が発生してしまいます。
また、芸人の場合は「プロの漫才師目線」もよくわからない時があります。
そこへいくと、ザセカンドの「目の前の一般人100人」というのは理にかなっている審査方法と言えます。
誰が一番、目の前の客を笑わせたかが審査ポイント
ザセカンドの審査員は誰?③一般人が審査員になる方法
ザセカンドの審査員は一般人によるもので、応募方式になります。
公式HPからの応募となり、2024年1月現在は、まだ募集されていません。
昨年は5月20日に放送で1ヵ月前の4月22日に、公式X(Twitter)で告知がありました。
以下は去年の告知文章ですが、アカウントは2024年も同じものですので、フォローしておきましょう。
5月20日(土)生放送
初代王者が決まるグランプリファイルの観覧募集がスタートしました!公式HPより受け付けております。https://t.co/Qg1PrKwm5P
是非お早めに。#ザセカンド
— THE SECOND【公式】ザセカンド (@thesecond_cx) April 22, 2023
ザセカンド松本人志はどうなるの?
2023年の年末の文春砲(スキャンダル)により、松本人志さんは芸能活動を中止する事が発表されました。
松本人志さんも「事実無根」を主張しており、吉本興業も「名誉棄損である」という姿勢でした。
しかし、2024年1月8日に吉本興業は「松本人志さんの芸能活動中止」を発表しました。
これが、スキャンダルを認めるという事なのかは、別問題なのでしょうが不穏な空気が流れています。
ザセカンドのスペシャルアンバサダーの松本人志さんが、どうなるかは現時点では公式HPでも未発表となっています。
松本人志さんはダウンタウンとして。2025年開催予定の大阪万博のアンバサダーを務めています。
そこで、このようなスキャンダルが取りだたされると「松本人志が出る、万博なんてやめちまえ!」という、万博アンチのトリガーになる事が懸念されているからと言われています。
事実はわかりませんが、ザセコンドのアンバサダーは変更となる可能性は高いと言えます。
代わりのアンバサダーは「上沼恵美子」「オール巨人」「中川家(礼二)」「ナイツ(塙)」、あたりでしょうか。
ただし、司会は「東野幸治さん」のままなので、審査員はあくまでも一般人100人なので大会の大勢に影響はないと言えますね。
まとめ
ザセカンドの良いところは、審査が公正であるという事です。
これは、ザセカンドの総合演出を担当された日置さんの「審査員が炎上するのをもう見たくない」という、気持ちが反映されたものです。
他の漫才賞レースでは「審査員が、審査されている」かのように、たびたび炎上します。
そこでいうと、この一般客100人システムは非常に有効だと思います。
そして、このシステムの芸人によるメリットは「松本人志の影響を受けない」ということです。
松本人志さんが審査員でいると、どうしても「松本人志に好かれるネタにする」という傾向があります。
M-1でも、ランキングが高くても「松本人志にはウケなかった」となると、おもしろくないという烙印をおされたという風潮があります。
M-1GP2019年で「ニューヨーク」が、松本人志さんが「ツッコミがヘラヘラしてる」「もっと怒った方がいい」と酷評しました。
それ以降登場した芸人は、「ツッコミ」が強くなりました。
良くも悪くも、「松本人志さんを気にしないで漫才をしていい」というの、漫才師にとってもノビノビ出来る環境と言えます。
また、持ち時間6分と言うのも「芸人が遊び心を出せる」ということで、非常におもしろい大会です。
2024年のザセカンドは、5月のゴールデンタイムに放送予定です。
ベテラン漫才師の本気を楽しみにしましょう。